ルシュタムとラフィーヌの東側では
ウルとアリア姐さんが戦っている間、東側では...
ウル、アリアたちと別れた後、ラフィーヌとルシュタムは東側へと向かう。
二人は全速力で走る。
巨大な爆発の音源地へ。
しかし、気になる事としては、大きな爆発音を放っていたにも関わらず、建物が異常なほど綺麗に建ったままな事だ。
さらに、誰も悲鳴を上げておらず、静かな夜...つまり、平和な夜では無いのだろうかと錯覚してしまう。
「妙に静かね...まるで誰もいないみたい...」
「嫌な予感がするですよぉ〜...」
ルシュタムの言うように、静かな夜ではあるが、独特な雰囲気。
息を呑むことすら許されないかのような緊張感に似たものを醸し出している。
まるで......
何者かに見られているかのような
「たむ!!危ない!!」
「ひゃっ!?...ですよぉ〜!!」
『ーッヌアァァァァァァァァァァ!!!!!!!!』
その良からぬ雰囲気の元凶となる者が姿を現した。
145~150cmの小柄でほっそりとした姿で、1mあるかないかというサイズの剣を2本装備しており、余裕で地面に着くほどの長いローブを着用している。
ローブはかつては高級品であったのだろうと誰もが思えるほどの装飾品があるが、もうボロボロに朽ち果てており、輝きすら感じられない。
そして、その持ち主にはもはや意思というものが無く、声というものも発せられないだろう。
「あんたはどんな人だったか知らないけど、これ以上、この街を破壊させるわけには行かないの!!」
「あなたを何とかしてみるですよぉ〜!!」
『ヌアァァァァァァァァァァ!!!!!』
小柄のローブは雄叫びとも悲鳴とも言える声を張り上げて距離を詰める。
その素早い走りに遅れてくるかのようにローブが揺れ動く。
ルシュタムは慌てるかのように自分自身の役割を伝える
「わ、私が前衛となって戦うですよぉ〜!!ラフィーヌは後ろから援護して欲しいですよぉ〜!!」
「いや、あたしも前衛よ!!その前衛でもたむをサポートすることを優先するわ!!」
「ありがとですよぉ〜!!」
『ーーッッアァァァァァァァァァァ!!!』
小柄のローブの2本の剣からなる斬りつけを見事に大剣にて防ぐ事が出来た。
しかし、その大剣が少しずつ押されていることに気づく!!
「ぐぐっ!!2本とはいえ、この大剣を押し切るほど強いのは計算外ですよぉ〜!!」
ルシュタムはヴァルキリーというジョブの性質上から考えても力などはそこら辺のジョブより普通に高い。
さらに大剣を軽々振り回せるほどの実力。
これらをもっているルシュタムを無理にでも強引に押し切ろうとしている。
『ーーッッヌァァァァァァァァァァァアァァァァァァァァァァ!!!!!!!!』
小柄のローブは2本ある剣を左、右、といったように順番にルシュタムの大剣へと叩きつける!
片方の剣で押さえつけて...叩く!!
反対の剣で押さえつけて...叩く!!
というリズムでだ。
「強いですね〜!!しかし、私も負けないですよぉ〜!!『魔法・力熱膨張』!!」
押されていたルシュタムは一時的に止まった後、逆に押し返し始めたのだ。
大剣は斜めになっており、刃は地面にスレスレな所であるが今は気にしている場合ではない!
『ヌヌヌァアア.....!!!』
「ーッ!?」
小柄のローブが唸り声を上げたと思った瞬間、ふっと力が抜け、大剣が前に飛び出そうになる。
そう、小柄のローブが一瞬にして移動したのだ。
「やるわね、だけど、そこはあたしの射程範囲内よ!!『錬金術・変形・自動回転式機関銃』」
ラフィーヌは自身の武器を空中に投げる。
投げられた武器は丁度ラフィーヌの肩の近くで止まり浮遊している。
その投げた動作により武器が変形し、銃口がいくつもある武器へと変化していた。
その武器は左の肩と右の肩、合計2つ!
そして、その銃口が火を噴く!
弾を射出する際に高速で回転を繰り返す!
そう、ガトリングガンだ!!
『ヌァァァァァァァァァァァ!!!』
小柄のローブは懸命に回避しようとしているが、その高速で打ち出される弾丸を避けれるほど優れてはいない。
「なかなかしぶといわね!!」
「凄いですよぉ〜ラフィーヌ!!」
見事、そのガトリングの弾丸は全て小柄のローブに当たり壮大な音と煙を発生させる。
周囲の視界を完全に覆うほどの...
機関銃で敵に撃ちまくるラフィーヌ!!
そして、その煙で視界を覆い...
早くも決着か?それとも....
錬金術ってなんだっけ...?
まぁ、いっかw
実は、本日からパソコンで絵を描き始めまして〜!!
焼き鳥は基本的に男キャラを描く方が好きですが頑張って、たむちゃん、ラフィーヌ、アリア姐さんなどを描いていきたいと思います!!
完成したら、Twitterや、この小説の挿絵としてぶち込もうと企んでおります!へへへっ
では、ゲ砂焼き鳥でした!!




