ウルとアリア姐さん西側では
ウルとアリア姐さんは西側へ!!
西側ではどうなっているのか!?
ウルとアリア姐さんは西側の方へと向かった。
宿屋から西側へと近づくに連れて人々の悲鳴が強くなり建物の破壊の深刻さが強くなっている。
いや、もはや、建物が建っていたということ自体怪しいと思ってしまうほど崩れた瓦礫ばかりなのだ。
「ひどい...」
「とにかく急ぐぞ!!」
道があったであろう所を俺とアリア姐さんは走る。
足場がほとんど無く足の裏を元建物の一部が刺激する。
もちろん、それを踏むことにより苦痛が走るが止まっている暇はない。
進み続けるんだ。
この町を...そして、アリア姐さんを助けるために!!
『ーッッガァァァァァァァァァァァァァア!!!!!!』
耳に鳴り響く、甲高くて全てを弾くような音が頭に苦痛を走らせる。
音だけであるはずなのに、風圧をも起こり、一瞬ではあるが足を止める。
そして、二人は音の元凶の存在を確認する。
音の発生源は自分よりも圧倒的に上にあった。
「ち、宙を浮いている!?」
「ヤポール....」
『ーッアァァァァァァ....?』
ヤポールと呼ばれた者は頭をギリギリと動かしながらこちらを睨む。
正確には睨んでいるかどうかは分からないが目を赤黒く光らせており少しずつ声を唸らせている。
ヤポールは長いローブの様な物を装備しており、左手には大きめの本を所持している事から、魔法使い系のジョブであると予想できる。
しかし、ローブ、所持している本などはとてもボロボロとなっており、禍々しさ、荒々しさを強調している。
「やはり、ヤポールも赤黒いオーラを放っているか....」
「アリア姐さん、作戦とかある?姐さんは相手の事をよく知っているから指示を頼みたい!」
俺の発言を聞き、アリアは頷いた。
そして手を顎に押さえて考え、答えが出たらしく述べる。
「ヤポールは魔法を中心とした戦術の動き方をしている。しかし、レイピアを使って攻撃もできるから接近戦もカバーしている...」
「なるほど...魔法剣士みたいなものか」
「その言葉の意味は分からないが、結論から言うと私たちが一気に押し切ろう!!」
「了解!!」
俺の叫び声の後、俺たちはヤポールに向かって走り出す!
ヤポールはこちらに向いてレイピアを抜き、魔法を唱え始める。
『ーッッアァ、ァア、ァア、アガァァァァー!!ッ!!』
レイピアの先端からレーザー状の赤黒い光が何発も放たれる。
レイピアから放たれたそれは地面に突き刺さるとその場で爆発を起こした。
その爆発により崩れていた建物が更に破壊され、破片が飛び舞う!!
つまり、ウルとアリア姐さんはこのレーザーと爆発、そして破片を避けなければならないという事だ。
アリア姐さんは連続バク転を使って華麗に回避をすることができた
「ぐっ、やるなぁ...ヤポール..!!ウル、大丈夫か!?」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!」
破片が丁度....
アレにぶつかりました
破片といっても、10cm以上はあるとても大きなもので高速に打ち出されたものがアレにぶつかり、とても苦痛が走る。
身体全体を締め付けるかのようで、ジワジワと腹部が痛くなる。
下から無理やり押し上げられるかのような痛みだ。
そして、身体が少し痙攣を始める。
俺は無意識のうちに、いや、反射的に...いや、自己防衛本能で、とにかく飛んで着地、飛んで着地を繰り返す。
つまりジャンプだ。
「ウ、ウル...すまないが私にはその痛みのイメージが出来ないんだ...」
「だ、だ、だ、だ...大丈夫。。あ、あ、あと少し、跳ねててたら......っふー、っふー、...よし。」
痛みが和らいでいき、俺はなんとか一命を取り留めた。
これほどまで死を感じたことはないだろう...
俺の様子を心配そうに見ていたアリア姐さんが声を掛けてきてくれた。
「無事なら、いいんだか...本当に大丈夫なのか?」
「...あぁ、大丈夫だよ。しかし...今回は助かったが、もし、俺が...俺のが無事じゃなかったら....。。。絶対に許さねぇぇ!!!
ヤポールゥゥ!!!」
次回、男の痛みを受け、ウル・ファントムの反撃が始まる!!
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では、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!




