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転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
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調査隊隊長では

扉から現れた瀕死状態の彼女はいったい!?


暗い闇

全てを飲み込みそうな程の漆黒の黒。

もはや、まともな意識はほぼ無く、ただ自分が自分でないような感覚に襲われる。

そんな中、一方的に走馬灯のようなものが頭の中を過ぎるのだ。


ギルドにて、「冒険者になりたての頃は仲間と一緒にパーティを組むのがよい」と言われていたのでギルドにずっと募集をしていた。

待っていたのだ。

しかし、いつになってもパーティ候補が現れることが無かったのだ。

私、アリア・ファンフィール・ネイサには時間が無かった。貧しい故郷に資金を渡すために冒険者になったのだ。

だから、私は1人でクエストを受けることにした。

初めてのクエストでも私は楽々にクリアできた。

それだけでは止まらず、次々と高難度クエストをこなし、遂には、女性でかつ、単独で初めてのドラゴン討伐に成功した......


王国にて、「君を是非、調査隊として推薦したい」という事を聞かされた。

それは願ってもないことだった。

調査隊となれば私の故郷を支援してくれるとも言われ、私には断る理由も無かった。

その調査隊で、初めて、仲間というものに出会えた

始めはぎこちなかったが、すぐに絆が芽生え始めた。

お互いに命を預ける存在となったからだ。

そして、私は調査隊隊長というものを手に入れた。

誰も異議は唱えることはなく賞賛してくれた....



なのに....!!!





俺たちは倒れた女性を部屋まで運んだ。

俺が担いで運んだため、大きく膨れている2つのものが背中に当たり、荒々しい吐息が俺に当たっていたが、そんな事は気にしている暇はなかった。


「この人はいったい...?」

「彼女がアリアさんです...」


俺の質問に対して、受付の人が答える。

どうやらこの青髪のポニーテールの女性がアリア・ファンフィール・ネイサらしい。

青色と一言で言ってもとても深い色の青色だ。

しかし、黒に近いものではなく、れっきとした青色である。

そして、その青髪を結構高めの所で束ねている。前髪は右の方へと流しているようでもある。


しかし、そんな髪の色とは反対に顔の色は真っ赤になっており、まるで重度の熱を出しているかのようだ。

汗も俺たちが濡れたタオル吹いているのにも関わず、次から次へと流れ出ている。

先ほどから言葉にならないような声を上げており、まるで、うなされているかのようだ。


「これはまずいんじゃないのか?」

「一か八か回復魔法を使って見るですよぉ〜!!『魔法・キュアオール』!!」


たむちゃんの魔法の発動によりたむちゃんの手に、光の魔法陣が現れ回転しながら、アリアの方へと移った。

その後、アリアを黄色くも青い光が包み込んだ。

そして、アリアの顔色がゆっくりと良くなっていく


「ふ、ふぅ、良くなったようですよぉ〜!!」

「やるなぁ!たむちゃん!!」

「ナイスよ!たむ!」


すると、俺たちの声に気づいたのか、ゆっくりとアリアが目を開ける


「た..助かったのか?...私は...」

「そうだよ、無事でよかった!!」


俺の言葉を聞いてキョトンとしている。


「....えっと、君たちは...?」

「あ、名前か。俺はウル・ファトム!で、こっちがルシュタムのたむちゃんで、あれがラフィーヌ」

「たむですよぉ〜」

「あれって何よ...ラフィーヌよ。」


俺たち1人1人の名前を聞いて、覚えようとしているのかアリアは小さな声でその名前を繰り返す。

そして、自分の名前を口にする


「私は調査隊...隊長。アリア・ファンフィール・ネイサ。よろしく頼む。」

「よろしく、で、もう体は大丈夫なの?」

「あぁ、私はこの通り何ともない。それより、私の.....隊員はまだ来てないのか?」

「いや、アリア以外はまだ来てないわ...?」

「何だと!!今すーッ!!」


アリアは立ち上がろうとして身体が動かない事に気づいた!!


「まだ、完治した訳じゃないので危ないですよぉ〜!!」

「ぐっ、し、しかし!!」

「それに、今、行ったら入れ違いになるかもしれないでしょ?」

「た、確かに私がここに、逃げて集まるように指示したが...」


アリアは少しの時間考えて、答えを出す。


「仲間を信じるとしよう...絶対に生きて帰ってくると...!!」

「そうだな、じゃあ、今日はゆっくり休みな」

「すまない、そうさせて貰う...」


俺たちは早急に部屋を出た。

疲れているアリアになるべく負荷をかけないように。


「では、皆さまもお部屋へと、案内します。」


受付はそれだけを言って俺たちを部屋へと連れて行った。

もちろん部屋は2部屋だった。

俺で1部屋。

たむちゃんとラフィーヌで1部屋。


俺たちはアリアの隊員の無事を祈りながら眠りにつくのだった。

調査隊隊長、アリア・ファンフィール・ネイサと出会う事が出来たものの彼女は瀕死状態で、さらに隊員が無事かどうか分からない。

そんな中、彼女を更に陥れる事件が起こる!!

かもしれない(←これ大事)次回です!!


では、ゲ砂焼き鳥でした!!

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