不穏なカイオシャでは
さぁ、つきました!
カイオシャに!!
しかし、何だか様子が...
アイズマイズから歩くこと数分
海の近くにある町カイオシャ
建物は自然をうまく利用した感じの建物が多く、高床式の独特なデザインのものがある。
また、釣竿や、モリなどといったものが多くあり、漁業を中心としているのがわかる。
港町といった所だ。
「おぉ、ここがカイオシャか!!」
「これは明らかに船がありそーですよぉ〜!!」
「ありそうと言うよりもう...すでにあるわね」
そう、ラフィーヌの言う通りで船はたくさんある。
しかし、人々の雰囲気としては何やら不穏な空気を醸し出している。
実際に観光客でもあろう俺たちにこの街の説明を誰もしてこないのだ。
これは明らかにおかしい。
俺の勝手なイメージかもしれないがこういう所に住む人はみんな明るく元気なイメージがある。
まぁ、とにかく俺は近くにいた若い女性に話しかける
「あのーすみません。船に乗ってユーユアスに行きたいんですけど...」
「....あ、観光客?残念だけど、今は船は出せないわ...」
「何か...あったのですか?」
「んー。ちょっとねぇ...今、レフトクラブとライトキャンサーの縄張り争いが始まってねぇ...」
「レフトクラブ?ライトキャンサー?」
「そのままの通りで、レフトクラブは左手が大きい蟹で、ライトキャンサーは右手が大きい蟹よ。」
へぇ、名前の通りってのは非常に分かりやすいなぁ。
しかし、そいつらの縄張り争いが始まるといったいどうなるんだ?
「その蟹たちが魚を食べ尽くしてしまうのよ...だから、不漁が続いているの」
「なるほど...それは大変ですよぉ〜!!!」
「だから、大人の漁師たちを連れて蟹を追い払いに行ったんだけど...」
「戻って来てないって訳ね?」
「えぇ。船を操縦出来る人も蟹退治にいったからね。」
なるほどな...このままだと先には進めないって訳か。
船に乗らないと次の大陸には進めないし、これは、いっちょ手伝うしかないなぁ!!
「なるほど、では、俺たちもその蟹退治を手伝います!!」
「本当!?観光客なのにありがとうね〜」
「いえいえ、私たちも船に乗せて貰いたいので、大丈夫ですよぉ〜!」
「場所について教えて欲しいんですが?」
「場所は....すぐそこの海岸の砂浜よ」
・
「いや、本当に近いな!」
カイオシャの隣の海岸でした。
街を抜けるとすぐにガタイのいい男たちが蟹と戦っていた。
みんな上半身は裸でいかにも、海の男!!といった感じだ。
どうせなら男より女の方がよかったが...
レフトクラブ
全体の大きさは2メール程だ。
左手が異常発達しており、 本体よりやや大きい。
移動する時には左手を引こずりながら動く。
ライトキャンサー
全体の大きさは2メール程。
右手が異常発達しており、本体よりやや大きい。
移動する時には右手を引こずりながら動く。
どっちの手が大きいかということくらいしか蟹の区別が出来ないんだが...
どうやら俺たちの存在に気づいたらしく、こちらを見て喜びの声を上げる
「おお!援軍か!!!」
「手助けします!!」
「ですよぉ〜!!」
さてと、俺はレフトクラブを狙う!!
剣で構えて突撃する!
俺に気づいたらしく、蟹特有の横歩きにより、俺の周りを回りながら近づくという戦術だ。
レフトクラブは左手を大きくあげ、そのまま重力に従い真下へと振り下ろす。
その軌道は俺を叩き潰す勢いだ。
しかし、俺もそう簡単にやられる訳にはいかない。
前転をするようにして回避する!!
レフトクラブは砂浜に拳を叩きつけた瞬間、小さな爆発が発生した。
その爆発により自慢の左手の殻はもうボロボロになっているのだ。
「驚いたか!!俺はちゃっかり回避する時に罠を仕掛けて置いたのさ!!」
そう、罠・爆発 小を。
そして、俺は剣で一突き!!!
ふぅ...
俺も流石に強くなったんじゃないか?
この短時間に、もう1匹仕留めたぞ!
さ、仲間のみんなはどうかなっと
たむちゃんは『魔法・darkroadファイアストーム』を発動し、周囲の蟹さん20匹程をまとめて焼いたのだ。
程よい焼き加減であり、ホカホカと赤く、こんがりと焼けていた。
え?
ラフィーヌは精霊の『要塞精霊・ウェポニックフォートレス』で、蟹をさばき始めた。
巨大なハサミと巨大な手に変形して...
え?
そんなこともできるんだなぁ...
たむちゃん 20匹以上
ラフィーヌ 15匹以上
俺 1匹
その様子をみて漁師の1人が声を上げる
「お前ら、いったい何もんだ!?凄いなぁ!!!」
あの〜その「お前ら」に、俺は含まれていますか....?
流石皆さん強いですねぇぇ!!
ん?
みんな強いでそ?
本日、評価ポイントを頂きましたので1層ヤル気がでました!!
ですので、これを書かせていただきました!!
次回は、感謝の宴が始まりそうです!!多分!!
では、ゲ砂焼き鳥でしたっ!!!




