追い詰められたワルダーナでは
追い詰められたワルダーナはいったいどうするのか!?
このままやられてしまうのか!?
「やはり、それが目的か!しかし!!」
ワルダーナは声を張り上げた。
相手がこのオレであるというのに、まったく怖じ気づいてない表情へと変わっていた。
何か...ある!!
「いったい何を企んでいやがる?」
「ふふ、それはな...これだ!!!」
ワルダーナはできる限り頑張って作ったドヤ顔で指で指している。
すると後ろからガシーンガシーンといった音を立てながら、二足歩行人型のロボットのようなものが現れた。
全体に特殊な緑色の光を帯びていて常時光っている。
オレはそれに見覚えがあった。
「それは!!帝国の建設用兵器か!!」
「そう、それをワシ専用の戦闘兵器として改良したものだ!!!......よいっしょっと」
ワルダーナはオレらでいう丁度、頭か、胴あたりから専用戦闘兵器に乗った。
ガシャンガシャン。ウィンウィンウィーンっといった音を立てて操縦者を守るために少しばかり変形する。
右手、左手で握ったり開いたりして操縦する感覚を試しているようであった。
どうやら準備が出来たらしくこちらを向き直した。
「おい、もういいか?始めても」
『あぁ、代わない。ワシも本気で行くぞ!!』
この兵器に乗ったワルダーナは右腕でオレを叩き潰そうとする!!
腕の軌道は下に押し潰そうとしているもので、オレは避けることができたが、オレの代わりに奴の拳を食らった地面は酷く凹んでいた。
「ちっ、なかなかの火力じゃねぇか!!」
『ふははっ、そうだろそうだろ!!』
オレの言葉にいち早く反応を見せた。
まるで、新しい玩具で遊んでいるガキだな。
さてと、どこを狙うものか....
操縦のロボットって所から操縦者を狙えばいいって訳なんだが...頭と胴の所を狙うか...
「今だ!!!」
ロボットはオレより大きい。
大きい分小回りが利きにくい。
だから、奴の攻撃の後に回り込んでドデカイ一撃を叩き込む!!
オレの拳は確かにワルダーナのロボットの身体に叩き込めた。
しかし、数メートル動いただけで外見は特にこれといってダメージは無さそうだ。
ピリッ
『ふははっ!!!そんな拳じゃあ、ビクともせんなぁ!!!』
「ふっ、なかなかの装甲だな」
ワルダーナはとにかくロボットに乗った状態で一撃一撃をよく狙ってきている。
攻撃した後の隙が大きくなるというのを知っているのだろう。
ならばそれを利用するか
オレはワルダーナを見ながら左周りに動いていく。
その様子は、コンパスで例えると、ワルダーナを中心の針にして、オレが鉛筆とする動きだ
『ちょこまかと!!小賢しい!!』
「ふっ、馬鹿め!!」
奴が背中を見せた瞬間を狙って、オレは滑り込むように奴の又の下に入り込む。
そのオレの動きを見ようと顔をオレの方へ向ける。
その瞬間を待ってたぜ!!
片方の脚に拳を思いっきりぶつける!!
『何ぃい!?』
オレの一撃で丁度バランスを崩したワルダーナは見事地面へと倒れ込む。
だからオレはそのロボットの上に乗って
殴る!!
ドゴッ
殴る!!
ドゴッ!!
「オラ!!これなら丁度よく地面と振動してダメージが入るだろ?」
『く、くそ、システムエラー...だと!?貴様ァァ!!!』
「テメェ如きが考えつく事なんざ全てお見通しなんだよぉ!!!」
オレが殴るとロボットが凹み電気が走る。
これが繰り返されているのだ。
何故、奴が反撃しないか?
しないんじゃなくて出来ないんだ。
オレが最初に殴った時に少しばかり電気を走らせた。地面に倒れた衝撃により、その電気が見事内部に入り込みシステムエラーを起こしたってわけだ。
『ぐっ!!流石...レンヤ・サンナイトだな』
「さぁ!!これで終わりだぁぁぁあ!!!!」
オレは最後の一撃を放った後、すぐにそのロボットから離れた。
ロボットはプシューという音を立てながら煙を上げ警告音を鳴らしている。
これは爆発するから操縦者は降りろという意味だが、ワルダーナは降りれない。
降りれないようにオレが凹ませたからだ。
「さてと、そろそろ宿屋に帰るか...」
レンヤが後を向いた瞬間。
巨大な爆発音、爆風が起こり、近くの建物に多少被害が発生したのだろう。
離れているレンヤにもその発生した熱が感じられた。
いや〜レンヤさん強いですね!!
実は書いている途中で寝てしまいましてw
文がおかしい所がありますが、お許しください。
さて、レンヤは無事、復讐できたわけです。
次回は宿屋での話だと思います!!
もしかしたら違うかもです!!
では、ゲ砂焼き鳥でした!!




