ワルダーナ国の反逆者では
夜のワルダーナ国
静かな夜が荒れ狂う戦場と化す。
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深く暗い夜。
基本的に人間は明るいとこでの活動が殆どだ。
夜というのは人間の時間ではなく、魔物の時間とも言われているほど闇が嫌いだ。
それはこのワルダーナ国内でも同じこと。
時間的にも、みんなもう既に寝ている時間だ。
しかし
ビリrrrrrrrrrrrrrrr!!!!
ゴォォォオオオオン!!ゴォォォオオオオン!!
「な、何だ!?」
「第2、第3防衛部隊、総員!至急門外にて敵を討ち滅ぼせ!!」
夜のワルダーナ国に、警鐘が鳴り響く。
そう、それは襲撃を知らせる警鐘である。
「ったく、第1自己防衛部隊は何してんだよ...」
「知らないのか!?殲滅させられたらしいぞ!!」
「な...何だと!?敵はいったい何人なんだ?」
「おい、ごちゃごちゃ言ってないで、とにかく前へ行くんだ!!」
大勢の武装した兵士たちが次々と駆り出され、国中がパニックといった状態だ。
その中で誰もが、敵が自分たちより多くの部隊だと思うだろう。
しかし、門の外に行ってみると誰もが目を疑ったのだ。
そう、たった1人だ。
2000以上集まっている部隊がいくつかある兵士たちに対して1人。
少しの沈黙の後、誰が笑い声をあげた
「ハッハッハハハ!!!よく見ろよ!!相手は1人じゃねぇぇか!!」
「ははっ!!確かにそうだ!!ったく、ビビらしやがって!!」
その笑いに対して繋がるように次々と笑っていく。
波のようになりながら。
それもそうだ、人数が違いすぎるのだから。
にも関わらず、その反逆者はゆっくりとこちらへ歩き始めた。
すると、第2防衛部隊の隊長が指揮を始めた
「よぉぉぉし、ここは第2防衛部隊に任せてくれ!!数で押し切るんだ!!!」
『おおおーッッ!!!』
雄叫びを上げながら反逆者へと突撃を始める。
しかし、真面目に向かっているのは前側にいる兵士のみである。
これほどの人数差を返せるはずがないと思いつつ、隊長の命令だからやむを得ず突撃しているからだ。
「...ほう、反逆者野郎にしてはまともな服装しているじゃねぇか」
反逆者に近づいてみて始めて服装を見ることができた。フードのついたマントをしている。色は真紅の色だ。
そのマントには黄色の模様が入っていて、真っ黒なファーが付いている。
と、その反逆者が口を開いた。
「おい、指揮官に伝えろ。オレの邪魔をしなければ助けてやると...な。」
「あ?何バカなこと言っているんだ?どんな状況か分かってないようだな?」
「それは、オレの邪魔をすると取っていいんだな?」
「ほざいてろ!!」
4~5人の兵士が1人の反逆者に向かって襲いかかる。
兵士たちはフルプレートによる完全武装。
それに対して反逆者はフードマントのみ。武器もない。
人数だけでなく装備にもここまで差があると面白みがない。
わざわざ寝ていた所を起こされたってのに、これなら帰って寝ててればよかったと、誰もが兵士たちの勝利を確信していた時だった。
「お、おい!嘘....だろ!!」
反逆者は一瞬にしてその兵士をなぎ倒したのだ。
両手で兵士のヘルムごと地面に叩きつけ
その兵士の剣で、後ろから斬りかかってくる攻撃を防ぐ。
2本の剣で目の前の兵士に突き刺す。
一瞬だった。
周囲の敵を倒した後、もう一度こちらへと歩み始めた。
「た、隊長!!し、指示を!!」
「く!一斉攻撃だ!!言葉通り、今度こそ押し切れ!!」
今度は第2部隊全員が一斉に攻撃を始めた。
反逆者はと言えば、真っ直ぐに迷いなく走ってくる!!
そして、自分の邪魔になる兵士を次々と倒していく!!
しかしいくら倒しても、すぐに補充されて数が減らないことに気づいたため
「邪魔だ!!!」
反逆者の叫びに反応したかの如く、白い火のようなものが反逆者の周りを高速で回り出す。
その謎の風圧が発生し、兵士たちは吹き飛ばされる。
兵士たちの装備していたアーマーもボロボロでその破片が装着者に刺さるといった感じになっている。
その圧倒的な力を見せつけられた隊長は震える声で指示を出す
「ま、魔法攻撃部隊よ!!魔法による一斉攻撃始めろ!!」
しくじりましたーw
消してしまいましたーw
急いで書きましたがこれまた大変でw
さて、ワルダーナ国にて反逆者が現れましたね。
魔法の一斉攻撃
さぁ、それは次回です!!




