強盗の目的では
完全なる対魔法結界...
だいたい名前で想像がつきますが、その効果とは...
「えーと、それはいったい...?」
受付の女性がレンヤ・サンナイトに対して質問をした。
俺も、その...完全なる対魔法結界っていうのがどんなものか知らない。
だが、名前から想像するに、魔法を使わせなくする結界のようだと思われる。
レンヤは険しくなった顔のまま答えた。
「そのフィールド内ではあらゆる魔法を使うことが出来なくなる。たとえ、URアルティメットランクの奴の魔法でもな...」
「なんと...」
どうやら大体、俺の予想であっていたようだ。
しかし、その結界が張られたからと言ってその結界の範囲内で魔法が使えなくなるだけであって、俺らに直接の害はない。
しかし、もし、範囲がとても広ければ....
「その結界の範囲はどれくらいなんだ?」
「丁度、この宿屋全てを覆っている...と言った所か...」
「なんだ、大した広さじゃ無いんだな。」
「あぁ、だからこそ、怪しい。ピンポイントでこの宿屋のみということにしてた理由は...」
「強盗の助け...でしょうか?」
受付の一言の後、すぐに上の階の異変を感じ取った。そう、静か過ぎるのだ。
強盗たちが叫んでいた時に気づいたのは、ウルとレンヤの2人のみ。宿泊者数は2桁は余裕に超えているであるのに...だ。
その事について何かを思ったのか、レンヤは叫ぶように言い放つ
「ウル!!仲間の所へと行け!オレも部屋に向かう!!」
焦りの顔へとなり2階へとかけ登った
何が起こっているのか理解できないままではあったが、俺も、たむちゃんとラフィーヌの部屋へと向かった。
「...よし、307号室だな、たむちゃん!!ラフィーヌ!!大丈夫か!?!?!!」
俺は部屋番号を焦りながらも、しっかりと確認して、ドアをノックする。
しかし、返事がない!!
俺は身体中の血が無くなっていくように感じ、背筋に寒気が走る。
想像は、したくないが...
もしかしたら...!!!
「ライム!!このドアを開けてくれるか!?」
『きゅぅー!!』
ライムはドアノブの所にくっつき、モゴモゴと動いた後、カチャリという音を立てた。
それを確認した後、ライムに感謝の気持ちを伝え、ライムは瓶の中に戻った。
「たむちゃん!!ラフィーヌ!!!」
俺はドアを開けた
そこには、たむちゃんとラフィーヌが驚いた顔でこちらを見ていた。
服装は所々下着がチラホラと見えておりこの格好は、はだけた格好であると言えよう。
「よかったぁ〜」
「良くない!!この変態!!エロ!!スケベ!!!」
「ウル〜飢えすぎですよぉ〜...」
「ちょっ、ちょっとまて!!違う!そう言う意味じゃーっ!!」
「とんだ、変態狼ね!!」
「ウルぅう....」
「待って待って!!!と、とにかく、服を着替えて部屋の外に来てくれ!!」
ラフィーヌがまだ言いたそうだったが、それを無視して部屋の外へと出てドアを閉める。
「...はぁ、勘違いされちまったなぁ。でも、まぁ、無事でよかったが。あ、そーいや、レンヤの仲間は大丈夫だったのか心配になってきたなぁ。」
廊下へと出るとドアが1つ空いている所を見つけたためそこへと向かう。
案の定、そこにはレンヤがいた。
ん...?この部屋は、俺が間違えた部屋...。
「くそっ!オレが早く気づいていれば!!」
「ど、どうしたんだ?レンヤ...?」
俺はそう問いかけた後、部屋の様子を見て、大体想像ができてしまった。
部屋は荒らされていて、窓は前回で、その窓の付近に足跡がついてある。
つまり、レンヤの...
「オレの....仲間が連れさらわれた。」
レンヤ・サンナイトの仲間が連れさらわれたました!!
次回はレンヤとウルたちで取り戻す物語だと思います。
では、ゲ砂焼き鳥でした〜!!




