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転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
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保護成功では

保護クエストをクリアしたウル・ファントムとルシュタムはギルドへ向かう。

「おお!!無事だったか!!ラフィーヌ!!」


ギルド中に響く声をあげて、ドスドスと自分の娘に近づく武器屋の店主。

そして嬉しさの余りに涙をながすのだ。


「バッ、バッカっ!!パパ!あたしはあのくらいじゃあ死なないわ!!!」


「本当に....良かった...!!!」


「...もう。」


二人は...と言っても父の一方的ではあるが美しい感動のハグをしている。

親父さんの厳つかった強面顔は涙でくしゃくしゃに砕けている。

それほど自分の娘を心配していたんだろう...


「..っぐ、ひっぐっ...ラフィーヌが無事でよかったですよぉぉぉ〜〜!!」


「...っす、な、なんで...っす、たむちゃんまで、泣いてんだよぉぉ..」


「そう言うウルだって...っぐ、ですよぉ〜」


親父さんがどれほど心配してたのかと考えると俺も視界に水が入ってきて見えなくなってくる。

人は1人では生きていけないんだと改めて実感することができました。


「そう言えば...お世話になった報酬がまだだったな!!」


親父さんは溢れた涙を拭き、俺とたむちゃんの前にやってきてそう言った。

しかし、俺は


「いいえ、もうすでに報酬は受け取りました。」


その言葉に親父は驚きを隠しきれずに自分は何もしていないという意見を出している。

だから


「しっかりともらいました。さっきの家族愛というものです。」


「....」


「....」


「.....?」


なんだろう。

気のせいかもしれないが....気のせいじゃないかもしれないが、親父さん以外から冷たい視線を感じ始めました。

たむちゃんは俺が何を言っているのか分かってない様子だが。


「にぃちゃん!お前は...いやお前らは!きっと、近い将来、大物になれそうだな!!!」


「はい!なってやりますとも」


「ですよぉ〜!!」


俺たちはきっと、この転生先の世界ではビックな英雄になって見せる!!


「これはギルドからの報酬です。」


受付の女性から報酬を渡された。


いや、だから俺は


「いや、それは...」


「他人のために働いたことを(たた)えてです」


「...じ、じゃあ、貰っときますですよぉ〜!!」


報酬を結局は受け取った俺とたむちゃんは次の冒険に向けてギルドを出ようとすると


「もう行くのか?」


武器屋の親父さんからの声が聞こえる。

俺は振り向き、笑顔でこう答える。


「冒険者だから...です。」


「そうか、頑張れよ!!」


親父さんにそう答え、俺は次の冒険に向けてギルドを出ようとすると


「待って!!」


ラフィーヌの声だ。

俺とたむちゃんは驚きながらも振り向く。


「あたし。あんたたちに、ついて行くわ!!」

なんか最終回みたいな感じですが、まだまだ普通に当たり前のように続きます!!


感想もよろしければどうぞお書き下さいw

リクエストなども出していただけるとまた面白いです!!



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