王者との決着では
ついに王者との戦いに決着がつきます!
勝つのか!?
負けるのか!?
「よーしよし!!準備出来たならぶちかましてくれぇぇぇぇ!!!」
「えぇ、見せて上げるわ!!このラフィーヌの力を!!」
木から飛び降りてスカートをひらつかせながら見事着地したラフィーヌは何かを構えていた。
シルエットとしては拳の状態から人差し指と中指だけをまっすぐ伸ばしたシルエットに似ている。
「なんか見たことありますよぉ〜!!」
「あ...あれは!!!」
それを俺は知っている...
銃だ。
その銃の見た目としては銃身の大きいリボルバーのようなものだ。
レンコン状シリンダーがあり、最高装弾数は8発のようだ。
「どう?これがあたしの『錬金術』よ」
「錬金術だと!?」
『グァァァァァァアーーっっ!!!』
スピノコギドンは王者の威厳を保ったまま雄叫びをあげる!
その雄叫びにより轟音と豪風が起こる。
だが、その圧倒的な迫力を見せつけられても怖じ気立つことのなく、口角を上げてラフィーヌは叫ぶ
「そして、出てきなさい!!その美しくも禍々しい圧倒戦力で敵部隊をも殲滅させなさい!!『要塞精霊・ウェポニックフォートレス』!!!」
ラフィーヌの謎の意味不明の言葉の後にとても巨大な宙を浮いている要塞が現れたのだ。
その大きさは簡単に50mを上回っているだろう。
いやもしかしたらそれ以上かもしれない。
「な....なんじゃこりゃぁぁぁぁぁあ!!!!」
「あたしの精霊よ!!!」
「錬金術師で、精霊使いだったんですかぁ〜!?!?」
何そのすげぇ設定。
「俺の知ってる精霊はもっと小さかったり神聖な感じなんだか....」
「ですが、これはこれでカッコイイですよぉ〜!!」
「だよねー!!わかるー!?でも...もっとカッコイイのを見せてあげるわ!!!」
『ーッッガァァァァァァア!!!!!』
ラフィーヌは右手に持ってある拳銃をスピノコギドンへ向けて
「ターゲット確認!!砲弾発射準備!!」
と叫んだ、その指示に合わせて要塞精霊・ウェポニックフォートレスも変形しながら返事をする
『ターゲット確認、目標の殲滅確認、砲弾発射準備を開始します。フルオート殲滅へのモード切り替えをおこないます。出力最大。発射準備完了。』
ウェポニックフォートレスは機械チックなボイスを上げて次々と変形を繰り返す。
巨大な砲撃が現れ、そこから少し小さい砲撃が現れ、さらにさらに小さい砲撃があらわれ、といった風にマトリョーシカの如く、武器からそれより小さい武器がでてくる。
その武器の種類も様々で、大砲、ロケットランチャー、バズーカ、ミサイル、レーザー砲、レールガン、ガトリング機関銃、カタパルト、などなど、である。
「喰らいなさい!!!『全武器一斉砲撃、フルバーストォォォ』!!!!」
『フルバースト!!!』
ウェポニックフォートレスはラフィーヌの声を繰り返し、その全ての武器を一度光らせてから、一斉に撃ち始めた!!
『ッッーー!!ガァァァ!!』
1発1発確実にスピノコギドンに当たり、周囲を爆発音と爆風で飲み込む
着弾音、発射音によって全てのものの聴力を完全に無効にする!!
「何が起こっているのか全くわからない!!」
「煙がいっぱいで見えないですよぉぉお〜!!」
「これが!これこそが!!あたしの精霊、ウェポニックフォートレス!!!もういいわよ、ウェポレス」
ラフィーヌの興奮した声が上がった数秒後にウェポニックフォートレスが攻撃を止めたのだ。
あだ名はウェポレスと言うらしい。
ウェポレスの攻撃の後はスピノコギドンだけでなく、周囲の木をもなぎ倒していた。
「す、すげぇ..。」
「これは、力のゴリ押しってやつですよぉ〜」
「ふふん、これがあたしとウェポレスの力よ!!
『ーーーーーッッガァァァァァァ!!!!』
「「「ーーー!?」」」
勝利を確信していた3人に対して煙のなかから雄叫びが聞こえてきた。
あの雄叫びは...
そう、スピノコギドンだ。
「あれをくらってもまだ、生きていたか!?」
「なんて強さです〜!!」
「これは...計算外ね!!」
姿を見せたスピノコギドンの身体は所々に傷を負っていたが、まだ、王者の風格は残っていて堂々としている。
スピノコギドンは俺たちを数秒見つめた後、とても強力な雄叫びを上げてから去っていったのだ。
「な、何とか助かりましたよぉ〜!!」
「これは、撃退...になるのかしら?」
「とにかく....」
「「無事でよかったー!!」」
「ですよぉ〜」
撃退という形でしたが、スピノコギドンと決着がつきました!!
ラフィーヌは錬金術師で、精霊使いでしたね!!
次回はアイズマイズのギルドへと戻っての物語でしょう!!....あれ、何か忘れているような...
では!ゲ砂焼き鳥でしたっ!!




