怒りの王者では
怒り状態のスピノコギドン!!
これからどう対応するのか!!
「ぎぃやぁぁぁぁあ!!!こりゃあ明らかに怒ってるよなぁ!!!」
「そうですよ〜!!これはピンチっ!ですよぉ〜!!」
スピノコギドンは我武者羅に暴れだしたのだ。
『ーーーッッ!!グォォォォァォオオ!!!!』
周囲の木をなぎ倒しながら、意味もなく周囲を引っ掻き回したり、体当たりをしたりとまさに暴走状態だ。
その暴走状態のままウルとたむちゃんを追いかけてくるので今まで以上に恐怖を感じるのだ。
「おーい!ラフィーヌ!!そろそろいいんじゃねぇのか!!何とかしてくれよぉ!!!」
「してくださいですよぉ〜!!」
「後.....を、追加して...うーん。難しいわね...」
「何わけの分かんないことをブツブツと言っているんだ!!おーい!ラフィー...」
『ッッーー!!!!グォォォォァォオオーーッッッ!!!!!!!!!!!』
「「ぎゃぁぁぁぁぁぁあ!!!!」」
このままでは明らかにまずいっ!!!
しかし、罠も全て使い切っちまった!!
ならば!!
「俺の新しい魔法を試してやる!!『魔法・増殖12』!!」
俺の叫び声のすぐ後に、足元に魔法陣が展開され回転を始める。
そして、眩い光が走り.....
俺が増えた
「「「「「「「「「「「「おおお!!成功だっ!!!」」」」」」」」」」」」
「な!ウルが沢山ですよぉぉお〜!!!!」
『グッッ!!ーグァァァ....(うっ気持ち悪)』
スピノコギドンが俺の.....いや、俺たちの姿を見て1歩、2歩と下がったのだ!!
「「「「「「「「「「「「...ほう、さすがの王者も俺たちの姿を見て怖気づいたようだなぁぁぁぁぁぁぁ!」」」」」」」」」」」」
「何となくですが...違うような気がしますよぉ〜!!」
『ググッっ!!グァァァァァァアーッ!!!!!!』
「「「「「「「「「「「「行くぞ!!とぅおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉおーーーーッッッ!!!!!!」」」」」」」」」」」」
俺は......いや!俺たちは雄叫びを上げて王者へ突進するっっ!!!
その姿はまさに愛と勇気のある美しき正義のために、愚鈍なる王に抗う反逆者の如く!!!
『グァァァァァァアーーーッッ!!!!』
......
どんなに数が増えても、圧倒的で絶対的な王者には叶わないらしい。
増えた俺たちは次々となぎ倒されて無双された。
爪で引っ掻かれたり、足で踏みつけられたり、噛みつかれたりと散々だ...
俺の増殖はまさにスピノコギドンの強さを見せつけるための糧のような扱いになってしまった...
俺って弱いなぁ。
ちなみに本体以外はやられると消滅していったよ。
本体の俺は隠れていたけど...
『グァァァァァァアーーーッッッ!!!』
「やばいな!どうしよう!どうする!?」
「どーしますか!!ウルぅぅぅ〜!!!」
この絶体絶命の状態!!
その時、上から声が上がってきた!!
「準備出来たわ!!さぁ、いくわよ!!!!!」
ラフィーヌの高い声が森林内に鳴り響く!
ラフィーヌの準備とはいったいなんなのか!?
それは次回のお楽しみです!!!




