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転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
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王者からの逃亡では

スピノコギドンに見つかった1行は逃げることになります!

「やばいっ!まずいっ!!ピンチィィィ!!!」


俺、たむちゃん、ラフィーヌはとにかく森を全速力で走る!!

何故って?スピノコギドンに追われているからさ!!


『グァァァァァァア!!!』


「まっずいですよぉ〜!!!追いつかれちゃうですよぉ〜!!」


スピノコギドンはとても速い訳ではないが、その大きさ故に一歩一歩が俺達とは比べものにならない。

そしてその長い口によりすぐに捕らえられてしまうだろう。


「くっ!!追いつかれちまうな!『(トラップ)岩盤壁(ロックウォール)』!!」


俺は後ろにトラップアイテムを投げた!!

トラップアイテムが地面にぶつかった瞬間白い煙を出し、スピノコギドンと同じ大きさの巨大な岩の壁を作り出したのだ。

その壁の厚さはなんと5m以上!!


しかし、その壁を正面衝突でいとも簡単に砕くのだ。


「くそっ!やっぱりか!!」


「何度も何度もすざましい力ね!!!」


そう、このトラップによる妨害は何度も試みているがわずかな時間稼ぎ程度にしかならないのだ。

しかし、何もしないよりかはマシだろうという判断でトラップアイテムを使っているのだが...


「大量に消費しているんだよなぁ!!」


「そろそろ尽きそうなの?」


「まぁ、そんな所だな」


「何か策があるんですかー?ラフィーヌ?」


「えぇ、まぁね!!」


たむちゃんの言葉を聞いてニヤリと笑みをうかべたラフィーヌ。

いったいどんな策があるというのだろうか?

この自然環境を利用するのか?

周りは草木が多いからそれの利用か?


「その策ってのはいったい...!?」


「その鉱物を渡して頂戴!!」


何を言い出すかと思えばこの鉱物を渡せだと!?


「まさか、自分だけ、鉱物を持ったまま逃げるとか言うんじゃないよなぁ!?」


「そ...そんな訳ないでしょっ!!」


「じゃあ、何に使うんですか〜?」


「私を信じて!!」


ラフィーヌは目を大きく開けて俺を一直線に見つめる。

身長差が大きいから上目遣いになっている...

やめろ!そんな目で見られたことないんだ!!



....



「わかった!!ラフィーヌ。お前を信じている!!」


「ありがと!確かに受け取ったわ!!」


「で、どうするんですかぁ〜?」


「あんたたちが信じてくれたから、あたしもあんたたちを信じる!!」


そう言って俺とたむちゃんに変なスプレーのようなものをかけてきた。

シューっと。


「こ...これは?」


「少しの間、囮になってて頂戴!」


「「!?」」


ラフィーヌは謎の道具を使って、木の上に登って何かを始めた。

すまない。

全く今の状態がわからない。

そのままの説明すると、急にラフィーヌがものを取り出したかと思うと先からワイヤーが飛び出し、木に引っかかったらその木の上にいたんだ。

で、現在は木の上でゴソゴソしている


「それはキツいわ!!」


「キツイでよぉ〜!!」


『ーーーッグァァァァァァアーーッッッ!!!!!』


しかし、こうなったら、やるしか無いな!!


「たむちゃん、スピノコギドンを攻撃しててくれ!俺はその間に残っている罠を仕掛けたり弱点狙ったりしてみる!!」


「いえっサーですよぉ〜!!紫龍の稲妻によりその身を砕くがいいですよぉ〜!!『魔法・Darkloadパープルtheライトニング』!!」


たむちゃんの指先から放たれた紫色の雷のようなものは上下に動き存在を示しながらスピノコギドンへと向かう。

しかしスピノコギドンは1歩後ろに下がり近くの木を口で引っこ抜き、投げつけたのだ。


「むむっ!!木で攻撃ですかぁ〜!!」


「違う!!たむちゃんを狙ってはいない!!」


そう、たむちゃんの指から放たれた稲妻はスピノコギドンから投げつけられた木の方へとターゲットを変えたのだ。

そして、その稲妻は目的地へ到達すると巨大な音を上げ、炎を上げ、木を一瞬にして灰にしたのだ。


「流石、王者、頭も冴えるってわけか...」


「むぅ...ですよぉ〜...」

次回は王者との頭脳と肉体の戦いになります!

一方、ラフィーヌは...

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