ラフィーヌの目的では
ラフィーヌの目的とはいったい!?
どうぞ、お読みください
「これが....王者の狩猟か...」
「すざましい力ですよ〜!!あれは相手にしたらダメですよぉ〜!!」
俺達の感想が聞こえていないのか、スピノコギドンは森の奥へと戻っていく。
その様子を見て、ラフィーヌは立ち上がった
「じゃあ、ラフィーヌ、行くか」
「ええ、ついて行くわよ!!」
......
ん?
「俺の聞き間違いかぁ〜、全く〜。あの圧倒的で絶対的な王者の方へ行くなんざ言うわけないよなぁ〜はっはっはっはっ!」
「えぇ、行くわよ」
「.....ん?」
「行くの!」
「はぁぁぁぁあー!!?正気か!?」
「無茶ですよぉ〜!!!」
俺とたむちゃんはラフィーヌに引っ張られながら、スピノコギドンを追尾することとなった。
近すぎては気づかれてしまうので、一定の距離を保ちながらの追尾である。
「しっかし、追尾して何になるってんだ?」
「スピノコギドンの巣の近くには珍しい鉱物が多くあるのよ」
「珍しい鉱物ですか?」
「そうよ、珍しい鉱物。スピノコギドンの巣の近くにしか無いの。」
「それが目的ってわけか?」
「そうよ、その珍しい鉱物がどうしても必要なの!!」
なるほどな、つまり、宝探しってわけか。
それは確かに気になるっちゃ気になるな!!
よぉ〜し!俺もやる気出てきたぞぉ〜!!
「ついたようね!」
早速ついたようです。
水辺の近くに綺麗な石がたくさんあるが、鉱物について詳しくない俺から見たら綺麗な石としか思えない。
どれも共通してクリアな透明感が出ており光によって煌めいている。
『グァァァァァァァァァ....ッッガッガッガッ!!』
スピノコギドンは水辺の巨大な魚をその長い口で捕らえた。
1度地面に落としてピチピチと魚が跳ねるのを確認した後、首を噛り付き、締めた。
締められた魚は『ギュピッ!!』と声を上げると同時に息絶えたのだ。
そして、その魚をガッガッっと喰らっている
「....どうやら今がチャンスのようだな。」
「そうね、あの鉱物を何とか頂くわよ!!」
「俺が行こう。ここで、『ジョブ・ハンター』の実力を見せてやろう!」
「ウルぅ〜、大丈夫ですか〜?」
「行くっきゃねぇだろ?さぁ、狩りの時間だ!」
「なら、あんたの実力を見せて貰おうかしら」
俺は「任せろ」の意味を込めて親指を立てた。
今回の獲物は鉱物。
今までとは違って動かない獲物を回収するのだ。
これだけの条件ならいつもより簡単だろう。
しかし、今回はさらに王者の所から採るという高難易度となる。
深く、だが、静かに深呼吸をする。
匍匐状態でゆっくりと進むことになる。
匍匐状態になると自分と地面との距離が近くなるため視界は草で覆い尽くされている。
また、身体全体に草がチクチクと当たり痒みが全身に走る。
しかし、ウルはそれ所では無かった。
何故なら今、まさに命がかかった状態となっているからだ。
「....(スピノコギドンの咀嚼音に合わせて動かないとすぐにバレてしまうからな。感覚が鋭いし。)」
そう、スピノコギドンはとても感覚が鋭い。
ちょっとしたことでもすぐに反応するのだ。
魚の泳ぎによるわずかな水の飛び跳ねにもすぐにぴくりと反応するのだ。
だから最新の注意を...
バキッ!!
『グゴゥゥ...!!』
まずいっ!!バレたか?
俺はスピノコギドンの様子を確認すると、何やら左右を匂ったり、よく眺めたりして周囲を調べているようだ。
幸い、俺は見た目及び、匂い対策としての装備であったためバレずに済んだようだ。
すぐに食事を続けたので、俺も鉱石を求めて移動する。
あと少し...
あと少し....
あと少し.....
よしっ!!!採ったぞ!!!
触った感触としてそのままの通りで硬く重みがある。
俺は近くの全てを鉱物を持ち...
『ーーグガァァァァァァアーーッッッッッッ!!!!!!』
....バレちゃいました!!!
「ウルゥ!!!逃げるですよぉ〜!!!!」
「逃げてぇぇぇえ!!!!」
見つかっちゃいましたね!
王者に!
なんと言うか潜入のドキドキ感の再現って難しいですね!!焼き鳥の実力不足で上手く書けれませんでしたっ!!
次回は、スピノコギドンから逃げる物語です!!
ではっ!ゲ砂焼き鳥でした!!




