表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生先の世界では 〜俺より仲間たちの方が強くてカッコイイんだが〜  作者: ゲ砂焼き鳥
第1章 赤黒いオーラを纏いし者
13/188

マイミー森林の床ドンでは

ツインテールの黒髪ちゃんに床ドンしたウルは...

「ウルぅ〜!!大丈夫ですか〜....ってえええぇぇぇぇえ!!!何やってんですかぁ〜!!!」


「いや!これは!違うんだ!!不可抗力といいますか!なんと言いますか!!」


「...ならとっとと離れて欲しいんだけど?」


「これはすまないっ!!」


俺は謝りながらバッ!!と立ち上がり、少し離れた。

床ドンするなんて思ってなかったなぁ。

するのなら、そのままぶちゅーと行きたかったものだぜ。

などと願望を持っていると黒髪ツインテールから不意に言葉がやってきた。


「はぁ....お父さんに頼まれてやってきたって言った?」


「あぁ。やっぱり、君が娘さんなんだね?」


「そうね、あたしが武器屋の娘の『ラフィーヌ』。で、隣の金髪少女のアンタは?」


「私はルシュタムですよ〜!!たむって呼んでください!!」


「ささ、自己紹介も終わった所で、ラフィーヌを連れて帰るぞ!!」


「ちょっと待って、あたしは、まだ帰らないわよ!!」


「ん?どうして?」


「あたしの欲しいものが手に入っていないの!!」


おーと、ちょっと意味のわからない事を言う黒髪ツインテールのラフィーヌだ。


「何を言っているんだ?ここは危険だから、俺達が来たこっち側に向かって全力で帰るぞ!!」


「嫌よ!」


「帰りたい〜♪帰りたい〜♪あったか___」

「帰らないわ!さっきも言ったように、私はまだすることがあるの。それに...」


「それに?」


「そっちから大量の虫が飛んできているの」


「忘れてたぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」


しまったぁぁぁ!!!


完全パーフェクト絶望的に悔しいほど忘れてたぁぁぁぁあ!!!!

そう言えばアイツらに追われていたから逃げるようにしてたんだった!!

今でも聞こえますバチバチバチと五月蝿(うるさ)い羽音。

カチカチカチカチと五月蝿い威嚇音。

その五月蝿(うるさ)さは俺からすると恐怖そのものだ。

また走るか?

いや、それは不可能だ。

もう、俺の足はボロボロだぁー!!

しかし、虫たちどんどん近づいてくる!!


すると一匹の虫が突如光り、突進してきた!

一瞬にして俺たちの近くまで来たのだ!!


「伏せて!!!」


声の主はラフィーヌだ!


その声により俺とたむちゃんは忌々しい虫の突撃を回避することが出来たのだ。

危機一髪とはこの事だ。


対して昆虫王者は俺たちを通り過ぎていく。

そして、何かにぶつかったのだ。

その何かが何なのか理解できずにいた。

しかし、それが生き物であることはすぐに理解できた。

虫がぶつかった後に大きなシルエットが周りの木々と共に動いたからだ。


まるで、森そのものが動いたのかのように。


そして、バキッバキッボキッと、何かが割れるような音がした。

その音が鳴る度に虫の威嚇音、羽音が騒がしく鳴る。

俺たちの視界には木々が動いている状態にしか見えないが、何かが喰っているのだと理解するのに時間はいらなかった。とその時、


『ーーーーギぃぃぃぃぃぃいンーーッッッ!!!!』


「ッ!!うわっ!!??」


「ッ!!とてもとても、五月蝿いですよ〜!!!」


強烈な高い音が俺たちの鼓膜を振動させる。

その音に対して俺たちは脊髄(せきずい)反射で耳を塞ぐ。


「あれは何だったんですか〜!」


「結構、うるさかったわね」


俺にはわかった。

あの音の正体が....

そう、あの虫の...


断末魔の叫びだと。


森がざわめく。


木々をかき分けて、森全体を揺らして、王者の再臨を知らしめるために!


現れたその風格はまさに王者そのものだった。

ワニのように長い口。

そして、背中には棘々(とげとげ)しい皮膚があり、両手の爪は異常な程の長く発達している。

爪にはギザギザとした返しが付いている。

皮膚全体は強固な棘状(とげじょう)(うろこ)に覆われているため、不用意に触れては逆にこちらにダメージがくるだろう。


「たむちゃん、ラフィーヌ、静かにしてろよ?」


「はいですぅ〜」


「わかってるわよ」


その王者は全長25m以上はあるだろう。

故に、俺らをすぐには見つけれないため、俺らはその場しのぎであるが、草むらに身を潜めた。


「あれが...スピノコギドンですか〜?」


「ええ、そうよ。あれこそ、イミール川の王者スピノコギドン。」


瞬間、スピノコギドンが虫たちに対して雄叫びを上げる!

その声は大地を揺るがし、森林の木々をも揺らす!

その雄たけびに対して虫たちが威嚇音として『カチカチカチカチ』と音を鳴らし出した!


「これは!!ビッグバグレードとスピノコギドンの縄張り争いよ!!!」


「ドキドキするですよぉ〜!!」


「縄張り争いか...」


見せて貰おうか、王者の狩猟(ハンティング)を!!

次回はスピノコギドン対ビッグバグレードとの戦いになるでしょう!!

次回は多分明日になります!すみません!!

暇な方が入れば暇つぶしにどうぞ、感想を頂ければ幸いです!!

では、ゲ砂焼き鳥でした!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ