マイミー森林では
ようやくマイミー森林につきました!!
さぁ、おやっさんの娘をさがしましょう!!
お前は誰だ?俺は誰だ?俺たちは誰だ?
何でここにいる?何でそっちにいる?何で?何で?何で?何で?何で?何で?何で?何で?何で?何で?誰だ?だれだ?だれだ?
お前は...かり...
「ウルっ!!ウルぅ!!!」
「はぁ!!...はぁはぁ...はぁ」
「大丈夫ですか〜?ウルぅ。うなされていましたよ〜?」
「あ、あぁ、少し....変な夢を見ちまったぁぁ...くそっ!」
「ウルぅぅ、もうそろそろ着木ますけど、大丈夫ですか〜?」
「...よしっ、おけおけ!たむちゃん!大丈夫だよ!!」
さてと、早いとこ娘さんを見つけますか!
竜車が止まったので俺たちは降りることにした。
すると、周りは見たことのない木がいっぱいでまるでここだけ時代が違うかのようである。
草木が生い茂っている。
巨大な被子植物、裸子植物が大量にある。
そこはまるで...
そう、白亜紀のようであった。
「ここがマイミー森林ですよぉ〜!!」
「まるで白亜紀だなぁ。しっかし、この大きな森林から1人の女子を探すのは大変だな」
「ですか行くしかないですよぉ〜」
「もちろん!行くぜ!!!」
俺たちはマイミー森林へと足を踏み込んだ。
外から見ても分かってはいたが、とても植物が大きい。
どれもこれも、俺の背丈より普通に高い。
「なんだが、独特な雰囲気が出てますよ〜」
「俺もそう思う。なんというか、ジメジメというか身体が痒くなるような所だ。」
と、話しているのも束の間、おおきな植物たちが呻きだした。これから訪れようとしていることを森林全体が知らせているのだ。
なんと、木と木の間から巨大きな黒い昆虫がその姿を現したのだ!
その大きさ全長6m近くある。
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
俺はひたすら叫びながら走った。
森を駆け抜ける。
木々をすり抜ける。
後に続きながらたむちゃんもやってくる。
「どうしたんですか〜!!!ウルぅ!!!」
「すまないっっっ!たむちゃんっっ!!俺は!!!虫が大の!!!苦手なんだぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」
「何ですとぉおお〜!?!?ならば、私が!!」
「お!!任せたぜ!たむちゃん!!」
「行っきますよぉ〜!!灼熱の業火を味わうがいいですよぉ〜!!『魔法・Darklordインフェルノ!!』」
たむちゃんの叫び声の後に、たむちゃんの手から赤く燃える半径20cm程の小さな火の球体がデカ虫へと向かう。
デカ虫はその火の球体の脅威に気づいたが既に遅く、デカ虫にぶつかった時、炎がデカ虫全体に広がった。
炎が森に回らないか心配だったが、その炎は虫だけに広がるのだった。
燃えながら虫は『キチキチキチキチ』と威嚇の意味の音を鳴らしているが、炎には弱いらしく、すぐに、ひっくり返って全ての脚をぴくっぴくぴくと痙攣し始めた。
「...ふぅ、ありがとうよ!たむちゃん!!」
「いえいえですよぉ〜♪」
「しっかし、まぁ、何で、コイツは死ぬ前に威嚇をしてきたんだろうな?普通は見つけた時に.....」
「ですね〜.....」
瞬間、何処からか、強烈に五月蝿い音が鳴り響く。
しかし、その音の主が何なのかは、ウルとたむちゃんが理解するのにそこまで時間は必要なかった。
そう、大量の羽の音と威嚇の音だ。
『『『キチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチキチ』』』
「ぎゃああああああぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!!」
「こ、この数は流石に、きついですよぉ〜!!」
「ならばぁ!!!することは一つぅぅう!!」
「ですね〜!」
「逃げるぞぉ!!!たむちゃん!!!」
俺たちはただひたすら全力で森林の中を走った。
だが、森林を走り慣れていない俺たちと、住み慣れているアイツらじゃあ、
レベルが違う!!
速さが違う!!
しかし、無論、俺たちにもアドバンテージはある。
アイツらがデカい分、大きな木を避けながら飛行しなければならない。
つまり、俺たちは狭い所を通りとにかく逃げ切ることが大切なのだ。どうだ?これじゃあ手も脚も出ないだろ!!
バキッバキッバキバキ!!
.......
などと思っている時期がありました。
私にも。
なんと昆虫たちはその木ごとなぎ倒してやってくるのだ。
硬さとスピードを使って邪魔な木は蹴散らしてやってくる。
また、何匹かは、一度離れたかと思ったら左右から突進してきた。その動きは読めてないと、もはや回避は不可能に近いレベルである。
「これはやばいな...仕方ない、新しく試してみるか!!」
「何か策があるんですか〜?」
「おうともよ!これが『ジョブ・ハンター』だぁ!!!『罠・螺旋拘束』!!!」
俺は袋から手のひらサイズの六角形のものを取り出し、後ろの虫へとぶつけた。
すると、ピッピっと赤く点滅しだし、それから白銀のワイヤーのようなものが蜘蛛の巣のようになった。
そして、ぶつけた虫とその周囲にいる虫を巻き込んでワイヤーでガチガチに拘束した。
脚がはみ出てはいるものの、そのワイヤーからは逃れられない。
これが、罠!これこそが!俺のトラップ!!
「はっははっはぁぁ!!!どうだ!虫ケラめ!!よく頑張ったがぁあ!!!!この俺の罠の前では無力だったようだなぁ!!!悔しいですか!!!」
「さっすがです〜!!ウルぅ〜!!」
「はっははっは!!!!!これが、ウル・ファントム様だぁ!!!!」
『キチキチキチキチキチキチキチキチ....!!』
......
拘束された虫たちが音を鳴らしている。
その音につられてやってくる....
何って?
デカ虫たちが。
うん。
デジャヴ
「う...ウル...また来ましたよぉ〜!!!」
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさいぃぃぃぃいいい!!!もう、やめてくれぇぇ!!!!」
俺たちはまた走る事となる。
しかし、流石にこうもずっと走ってばかりだと辛くなってきて足腰が震えだした。
これはまずい。
俺の顔を見て察したのか、それとも心が通じあったのか、わからないがたむちゃんが話しかけてきた。
「ウルぅ〜、私は飛べるので大丈夫ですが、ウルはそろそろキツくなってきてるようですね〜?」
「さ、さすが、たむちゃん。非常にやばいよ。足が縺れかけてる」
「ならば!『魔法・飛行&加速』!!!ですよぉ〜!!」
ーーッッッ!!!
おおお!!!
おおおお!!!!
俺の身体が軽くなったと思ったら宙を浮いて、さらにそのままどんどん速く、加速されていく!!
景色が流れる速さは今までの3倍以上である!!
「おほほほぉ!!!!!これはやばいっ!!風を感じる!!俺は風と一体化したのだ!!!凄いぞ!!速いぞ!!」
「ウル!!待ってくださぁ〜い!!」
ん?遠くに何かが見える?一瞬で目の前に?
ドン!
俺は何かにぶつかりそのままゴロゴロと前転を繰り返す!!
速さだけでは気づかない事もあるのか...。
「痛たたた....」
「ん?」
この子!!
この女の子が娘さんか!!!
お父さんとは違って小さいのね!!
よし、やっと見つけたぜぇええ!!
「俺は!!ウル・ファントム!!お父さんに頼まれて、君を助けに来たぜ!!!」
「...今、あんたに襲われそうなんだけど...」
俺は黒髪のツインテールの子の上に乗って、床ドンをしていたのだ
あら、黒髪のツインテールですか!!
さらに、よいスタートじゃないですか?
次回!お楽しみに!!




