サバイバルでは
竜車にゆられて、ゆられて、あることに気づいたウルは...
馬車..いや、竜車の中で揺られている俺は外の景色を眺めていた。
竜車の速さにより周囲の草木が揺れ動いており、どこまでも続きそうな地平線。
だが、もう夕日は沈みかけている。
まさに、黄昏時であるだろう。しかし...
「腹減ったなぁ....!!」
「ですよぉ〜」
そう、俺達はずっと竜車に乗っていたため食事を取っていない。
食事を持ってくるのを忘れていたのだ。
「このままだと、確実に空腹でやばい。何とかするしかないなぁ。」
「じゃあ、ここで、竜車を止めておきます〜?竜たちにも食事は必要ですよぉ〜。」
「そうだな、休憩も入れてやらないと可哀想だしなぁ。ここで、止めて泊まるか。」
そう。目的地のマイミー森林へは半日では着かない。
普通、食料を持ってくるのだが、先ほど言ったように忘れてしまったのだ。
ならば、することは一つ。
俺は竜に止まるよう指示をして、地面におりた。
「じゃあ、食料確保と行きますか。」
「はいですぅ〜♪」
「じゃあ、たむちゃんはこっち側、俺が向こう側行ってそれぞれ収穫を見せ合おうぜ!!」
「いえっさーですよぉ〜!」
竜車止めたとこを中心として、俺は西側、たむちゃんは東側の方へと向かった。
そこは森...いや、林と言うほど、木が並んでいた。『木』と一言で言っても、実がなっているもの、葉が生い茂っているものなど様々な木がある。
その中で比較的目立ったのが、大きな実をつけたものである。
その大きな実は硬そうな皮で覆われている。見た目のイメージとしてヤシの木であるだろう。
「よし、あれ食べれるかもしれないな!」
俺は木に掴まりガントレットの指の先を使ってよじ登る。ガントレットにより、掴まっていられるが、重さもあるため、上に上がるのがとてもきつい。
そこで、程よい高さにくると、実に当たらないように剣で枝の所を切った。
すると、実は重力に逆らわず、垂直に落ちた。
「ふぅ、上手くいったなぁ!さ、残りも落とすぞぉ」
最後の1つになるまで剣で切り落とした。最後の1つは残して置くのだ。全部取ってしまうと、生態系のバランスが崩れたりするかもしれないからだ。
詳しくは分からないが....。
しかし、とんでもない事に気づいてしまったのだ。
.....やばい。どうやって降りようか..
そう、気づけばとても高い所にいたのだ。
しかし、ビビっていては1歩も進まないどころか日が暮れてしまう。ということで、しっかりとガントレットで抑えながらゆっくりと降りていく。
慎重に...
慎重に...
しんちっ!!!
ガントレットの爪で木が剥がれたのだ。
つまり、落ちる。
「あぁぁぁぁぁあ!!!!!」
『きゅぅーーー!!!』
その時、俺の腰にあるビンからスライムのライムが出てきて落下から守ってくれた。
ライムに衝撃を防いで貰い無事、無傷で、なんとか木から降りることができた。
実際は落ちる形だが
ライムの感触は『プルプルぽよ〜ん』という感じで正直気持ちいい。
「助かったよ!ライム!!」
『きゅっきゅっきゅぅー』
ライムはすりすりとしてくるので、頭を撫でてやる。
すると、「きゅー」という声を上げて喜ぶのだ。
1つ気になることがある、ガントレット越しでも大丈夫なのだろうかと。
まぁ、現にライムが喜んでいるのなら大丈夫なのだろうが。
「あの木の実を取ってみたいけど、もう木を登るのは辛いなぁ。」
『きゅぅぅー?』
「ん?どうした?ライム?」
『きゅっきゅっぅぅー!!』
ライムはそう言うと急に真剣な眼差しで俺の言った木を見つめている。
すると、ライムの身体がプルプルと震えだした。
そして...
『きゅうぅぅーーーっ!!!!』
「!?!?!??!?」
俺は何が起こったのか全く分からなかった。
だから、そのまま起こったことを俺の言葉で説明すると
ライムが飛んだと思ったら回転し始めてあの木の実を切り落としたのだ。
その際にライムのシルエットが変化したのだ。
あれは、まさにブーメランの形だった。
そして、切り落とした後、元の姿に戻ったのだ。
「ライム!!お前凄いなぁ!!!」
『きゅっきゅっ!!!』
ライムを褒めるとそれが嬉しかったのか周囲の木の実を次々に落としていった。
あれ...?俺より強くね?
「ライム!も、もういいぞ!ありがとな!!」
『きゅうぅ!!』
ようやくライムが止まったので、落とした木の実を全て拾い集めることにした。その数は27個。
そのうち、俺6個。
えぇ...。
その時、俺は大事な事を忘れていたのだ。
「あ...俺、方向音痴だわ...」
自分がどこから来たのか全くわかりません。
いや、だって木ばっかりだもん。
これ、どーしましょ。
.....まさか、この流れって!!
『きゅぅーーー!!!』
ライムが、匂いを嗅ぎながら進みだした。
その様子はまさに『俺についてこい!!』って言っているようでした。
「yes!ボス!ついて行きます!!」
・
ついた。
ええ、本当に戻ってこれました。竜車に。
ライムぅぅぅ!!有能すぎるだろお!!!
なんかね、うん。
ありがとう!
「ウル!!それに、ライム!!おかえりなさいですよぉ〜!!」
「ただいま!たむちゃん!!」
『きゅぅー!』
サバイバルでしたね!ライム有能すぎ!
次回は収穫の見せ合いとクッキングになると思います!まるでサバイバルですね!
なにかストーリーでこうして欲しいとか意見があればどうぞコメントでお書きください。なるべく、答えれるようにします!
ではゲ砂焼き鳥でした!!




