第2話
(;-ω-)ウーン投稿してる人はこんなに忙しいのか(´;ω;`)1日1話が限界かな(><)
彼女と軽く話した後、すぐにホームルームのチャイムが鳴り、一時限目の準備時間に入った。
この、準備時間というもの、聞こえはいいが実際はただの休み時間と大差ない。
そんな時間になれば自然と彼女の様な美少女転校生に人は集まる訳で……
「お前、邪魔」
僕の様な隠居は除け者にされる訳だ。
と言うか自分席なのに乗っ取られる始末。
でも今の僕は気分が良い。とてもとても。
「おーい有村〜」
自分の席の近くで特に何もすることなくたたずんでいると、僕を呼ぶ声が聞こえた。
その声の主は僕の数少ない友人だった。
「白田!」
彼の名は白田 祐介。
僕と真反対の性格なのだが、幼馴染みと言う仲なので仲良くしてもらっている。
因みにイケメンなのだが残念イケメンで白田は有名なのだ。
「で、転校生のかわい子ちゃんはどれどれ?」
「あそこ」
と指を指すも、指を向けた先はもう人混みで中にいる黒澤さんなど見る影もなかった。
「うわぁスッゲェ人集り、今日の購買はなんかめちゃくちゃ荒れそうな気がしてきたのは俺だけか?」
なんで荒れるんだ?と首を傾げると呆れた視線を僕に当ててきた。
「そりゃあんな美人さんだろ?媚び売ろうと購買No.1のクリームパンを我先にと集まるだろう」
そう、この学校のクリームパン、半端ないくらいうまい。
1個税込150円は安すぎると感じる程だ。
だがしかし、
「彼女確か鞄の横に弁当持って来てたぞ」
そう、彼女の鞄の近くには弁当がある。
しかも少し話しただけだがとても優しく明るい子だ。
クリームパンを無償で渡されても遠慮して受け取らないだろう。
「ん〜それでも荒れるだろうな〜ダメ元で当たる奴なんていくらでも居そうだし」
「まあ、それは確かに」
白田とくだらない話を続けているとチャイム二分前になっていた。
黒澤さんの周りに居た人も席に着いて授業に取り組もうとしている。
如何せん、歳が歳だ。
俺らは受験生。
恋愛よりも勉学に育む人の方が多いのは当たり前。
恋愛を優先する人より、受験勉強しながら恋愛も出来ればいいな、程度の人の方が多いのだろう。
チャイムなる前にはしっかりと自分の席は空き、僕も白田と別れを告げて、自分の席に座る。
「ふぅ〜なんか授業も始まってないのに疲れたよ〜」
「あはは」
苦笑いを浮かべて彼女に一つのおもいを寄せて笑う。
「(頼む!頼むからあんまり話しかけないでくれ!睨まれてるから、超怖い目線で睨まれるから〜!)」
そんな僕の複雑な気持ちを汲み取ってくれない黒澤さんは僕に話を続ける。
「どこの中学校とか、どこに住んでたの?とか同じ質問ばっかだった〜。中にはスリーサイズも聞いてきて驚いたけど、この学校は楽しいね〜」
そうニコニコした明るい笑顔を俺に向ける黒澤さんを見て、もう周りの視線などどうでもいいか、と思えて来た。
一時限目の開始のチャイムがなる前のちょっとしたラッシュの時だった。