第9話
4本目、是非前話もご覧下さい((。´・ω・)。´_ _))ペコリ
むかしむかし、あるところに、仲のいい小学生の男の子と女の子が居ました。
その2人が結んだ約束は
『絶対、二人で結んだ約束は果たす』
だった。
その男の子は本を読むことも好きで書くことも嫌いではなかった。
特に読書感想文は一冊の本を読んだら必ず一つは書くようにしていた。
ある日、女の子が、その男の子に恋心を抱いた。
その男の子がその父親とランニングをしているのを見てかっこいいと感じたから。
女の子はよく、運動できる男の子に惚れると言われるがあながち間違いではないとその女の子は思った。
女の子は小学生ながら必死にラブレターを書いた。
その男の子はその手紙を受け取って中身を読んだ。
それを他の男の子に見られ、噂にされた。
しかし男の子はこんなことを言った。
「この子、日本語も上手く書けてないし文才力も乏しい。だから僕は付き合うつもりはないよー」
それを女の子の前で言った。
もちろん差出人が目の前に居るとは思わなかったから出た言葉。
付き合っていることにして欲しくない彼から出た言葉。
だがそれは女の子を傷つけるのに十分すぎるほどの言葉だった。
女の子は耐えられなくなり、教室を抜け出した。
その反応で男の子は気づいてしまった。
あの女の子が差出人だと。
すぐ追いかけようと廊下に出た男の子。
だが時すでに遅し。女の子は廊下どころかもう、学校にもいなかった。
次の日、その次の日、その次の次の日と日を重ねるもその女の子は学校に来なかった。
それどころか、家でいる女の子の病みは深くなるばかりだった。
男の子は謝ろうと思った。
だから教師に家を尋ねると、
「彼女の親から君は家に来ないで欲しい。と言われている」
そう教師に言われた日の男の子はすぐに脱力した。
いくら何でも小学生の男の子にはきつい言葉だ。
もちろん、女の子もきつい言葉を言われたのだ。
自業自得と言われても男の子は仕方ないだろう。
男の子はそれを境に、文才力、文章力の低下。
更には自分の感情をぶつけた様な文を書くようになった。
それは何故か?
そんな状態なのに小説家になりたいという夢を持った。
それは何故か?
それは勿論、『彼女と彼が結んだ』、約束のせいだ。