夢の話 遊廓で?
この夢の中で、私はとある遊廓の置屋の下女でした。
店の前を掃き、その後は廊下の拭き掃除、料理の下拵え、次は水汲み、と言付けられた仕事をこなすのに精一杯。
煙草のお遣いに外に出ると、もう暗くなっていて、二階の座敷の音曲が聞こえてきます。
「鶴姐さんの三味の音はやっぱり綺麗だわ、お琴は、きっと吉姐さん。あ、今間違えた。歌っているのはあの旦那さんかぁ。」
なんて思いながら店に帰り煙草を女将に渡しました。
そうして厨房で水を飲もうとしたところ、
「ゴミを捨て場に持って行きなさい。」
と言われ、裏口からゴミ箱を持ってもう一度外へ。箱の一番上に豚の骨があるのに気がつきます。道に出ると一匹の野良犬が呑気そうに歩いていました。思わず
「おいでおいで。豚の骨をあげるから。」
と声をかけて、
その声で目が覚めて、夢だったと気がつきました。
なんで下女なの?
なんで花魁じゃないんだろう。せっかくの夢なのに。
覚めた後でちょっと落ち込んでしまいました。