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  作者: 実嵐
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演出

圭吾と由美は特殊犯罪課のドアの前に来た。ドアには見えないのかもしれないがカメラが取り付けられていた。タブレットが備え付けられている。ドアの右にあって項目が出てきた。入ることは許されていないようだ。名前を入れて6つの項目から選んだ。人によって変わることが示されている気がした。すぐに相宮が出てきた。

「なんですか?夫婦そろって。まぁ話をするのなら屋上にしましょう。俺も落ち着きますから。」

3人は屋上に向かう途中にある自販機コーナーに智穏は止まった。

「コーヒーを買っていいですか。重い話をするのはすきではないので。」

「わかっているのか。」

「単純じゃないですか。仮の仮面夫婦だとしても顔というより声色で分かるものですよ。」

缶コーヒーの微糖を買っていた。屋上へ行くのは階段かエレベーターか分かれるが智穏だけ階段で行った。屋上で落ち合ったから智穏はベンチに座った。

「話というのは何ですか?」

「それは相宮がいつ気づいているのかということだ。人を操っているということに。」

「愚問を投げかける人ですね。それを語る必要なんてないでしょう。貴方がたは親子という構造をよく知らないからね。」

彼は缶コーヒーを開けて一息ついた。親子という苦しみがわかっていない人が語って伝わるものなのだろうか。

「確かにそうだ。けれど君には深いわけがないとあり得ないはずだ。警察という職に就いているということもそうではないか。」

「鑑識長は今まで喋っていませんね。かまわないですけど。警察についたのは簡単に言えば誘われたからですよ。」

由美は過去を語りたがらない理由を探ってみようとしているが全くわからない。スチール缶のつぶれない音がする。騒音と思ってしまう感じがしてしまう。

「貴方が追ってきた人生は語ることを拒んでしまうほどなの。」

「そんなことはありませんよ。4人にはすべて話していますし。親の職がどんなことをしていたのかもわかっています。」

飲み干したのかベンチの下に缶を置いた。暇そうな態度で聞いていた。由美は手を揺らしていた。

「貴方は操っていると気づいたのは何時からなの?」

「しょうがないですね。高校ぐらいですかね。死ぬと思っていたいじめで生きていた時に気づいたんですよ。」

多くを語るとは思わないがひも解く鍵になるとは思ってた。圭吾が胸が詰まる思いがする。酷い過去からつながれた才能が事件解決につながることだ。夫婦としてかけらももっていない人たちが聞いていいものなのかと思ってしまった。

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