表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 実嵐
70/115

案内人

長谷は櫻野と会ってから数日後ではあったが警視庁に向かうことにした。佐伯琢磨に内緒にしてきている。それくらい極秘にしなければいけないことであるのは前の会話で分かった。近くにいた警察官に声をかけた。

「特殊犯罪課はどちらにあるのですか?」

「特殊犯罪課に用事がある人なんて珍しいですね。彼等は今、何をしているかはさっぱりわかりませんけど、場所はわかるのでついてきてください。」

制服警官と呼ばれる存在であるのだろうか。優しく声をかけてくれる。場所はあまりにも奥まった場所に会った。彼はドアをノックした。明らかにおかしいと思えるくらい独特の音を作りだしていた。

「今、開けたから入れてくれ。誰が来たかは智穏がわかってるから大丈夫。」

制服警官はただ従うだけだった。入ってみるとあまりにこじんまりした感じを受けた。扉の音の後に電子音が小さくなった。

「あのー。」

「そこに座って。貴方が来るのはそこにいるフリーターみたいな人が勘づいていたから。」

テーブルが5つあるなかの少し外れたところに座っていた。恰好はあまりにも金をかけていないのは目に移った。

「課長の相宮といいます。来ると思っていましたよ。長谷明憲さん。」

「どうしてあなたが私の名前を知っているのですか?1度もあってないじゃないですか?おかしいですよ。」

「優唄に会いに来たのなら俺たちも知ることになるんですよ。情報をきちっと共有してますから。それも此処にいる奴等だけですよ。」

ソファに誘導されると5人が集まっていた。コーヒーも用意されてある。驚くこともなくなった。個性が強いすぎる感じはしなかった。

「それで何か御用できてるわけなんですよね。教えてください。」

「佐伯さんについて調べている理由を教えて下さい。」

「和翔。資料をコピーして。雅也は関係がありそうな内容を話して。潤紀、証拠品のコピーを出して。優唄は近所の聞き込みを全て。」

課長といわれている人はすべてをさばいていた。分担がキチンと決まっていて無駄のなさを感じた。人が多ければ何もかもいいというわけではないと感じた。

「我々はというか俺たちは捜査一課が捨てた仕事や過去の事を掘り起こしてやっているだけなんですよ。大したことは何もしていないんです。今回の事は死神に関連することですから止めたいと思っているんですよ。」

「それなら大いに手伝います。佐伯さんがどうしたなんて言っている場合ではないことはよくわかりました。」

コーヒーを好みの味にしている智穏とパソコンをいじりまくっている和翔がいた。潤紀、雅也、優唄は資料をまとめている。好き勝手やっているようでやっていないのがすぐに分かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ