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  作者: 実嵐
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時計の針

智穏は重たい資料を抱えて特殊犯罪課に向かった。機械に頼って選別をしている。警察が警察の支配から逃れようとしている。機械の解除し方はわかりづらいのは事実だ。抱えているものを不思議そうに雅也に見つめた。

「開けるよ。そんなの何処でもらったのかを教えてもらおう。どうせさ。俺が読み込むんだろう。」

「わかっているのなら聞くな。入るぞ。捜査一課とかは敵だからな。一課長と鑑識長だけは状況次第という感じがするんだ。」

小さく小ぢんまりした部屋に入った。これは極秘のものであると感じとった。テーブルに置いた。ソファがおいてある会議に使うところだった。

「これはコスモスの吉崎健三から受け取った。元の役職は総理大臣の秘書をやっていた。佐伯琢磨だけじゃなくてこの国の裏幕と悪事がわかるはずさ。」

「吉崎さんは総理大臣の秘書をやっていたなんて信じられない。あんなにやさしさにあふれた人が悪事の沼のようなところに行ったなんて。」

潤紀にとっては驚きの塊だった。政治家の近くにいてまじまじと見ていた。そうとう頭が良かったはずだ。人柄かもしれない。辞めて養護施設を開いた。今は責任者とは名乗ってはいるが園長とは一切名乗ろうとはしなかった。

「それで潤紀。証拠は出てきたか?」

「防犯カメラは全部検証したけど同じ格好をした人物はいなかった。けど、色を変えていた人はバリバリ写ってた。黒だけじゃなくて虹のような恰好だった。」

防犯カメラの解析をしていた。和翔のパソコンを遊ぶように使った。彼は嬉しそうだった。

「俺のパソコンが腕を鳴らしたんだぜ。雅也も気づいたことがあるんだろ。言えよ。」

「あぁ。署長の作った事情聴取は1人を覗いては矛盾なしってとこかな。伊吹の名前のフリガナが間違っていた。季太郎と書いてときたろうと読むのにきたろうと書かれていた。内容も出てきている。仕事はやっていないはずなのに大手企業の営業となっている。フリーターでもなくてニートに近い生活をしているはずさ。」

「伊吹がホシかもしれないということが出てきた。あいつに疑いをかける用意はなんとなくできていたから大丈夫だ。」

優唄は近所の住民に聞きまくった。佐伯の評判は悪いものだった。金にものを言わせてなんでもしていた。

「雅也、中村に会いに行ってわかることをできるだけ聞いてくれ。死神はきっとまだ怒りを抱えている。それは総理の隠し子を殺したという噂とかを聞いて復讐を考えているのだ。」

「わかった。」

これは時計を止めた相手を恨んで関係のない人を殺しているのだ。うんざりする。

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