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  作者: 実嵐
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過去の演説

佐伯は眞白では権限を多くもっていた。再生施設で死んだのは自殺のような事故と扱われていた。もし他殺だとしたら警察は飛んでもない勘違いをしていたことになる。

「荻さんが来てたから次いでに調査を依頼しといた。」

潤紀はエナジードリンクを飲みながら言った。智穏は今日かえってくるので飲み会をしたいがそれどころではない。退院はできる状態かどうかが問題ではない。事件を解決することに意義がある。

「優唄を呼んできてくれ。和翔。」

「わかった。」

優唄は数分後に来た。聞き込みの達人といえるほど内容を聞き出すのがうまいのだ。

「佐伯について聞きこんでくれ。今回の事件の大きなカギだ。鍵穴はあるからそこに差し込むだけなんだ。鍵の種類を探すだけなんだ。」

「佐伯海斗ね。」

彼は大きくうなずいた。飛び出すように出て行った。5人で死神と名乗っている奴の仮面を脱がす必要がある。人は名前が知られると大きな行動をしなくなる。何度も見てきた。頼りなくなる瞬間を。

「お前らやってるか。分かったことがあるんだ。」

智穏だった。捜査を感じることの大切さをもっている人物だ。

「佐伯海斗は眞白のユリ園を出ていない。佐伯大臣の隠し子だったそうだ。眞白のユリ園にいたことにしたほうが都合がよかった。だからたびたび訪れた。眞白にいたとしても1年はいなかった。眞白にいたと思わせるために朝から夕方までおいていたらしい。」

園長が甘やかしたのは権力を持つ人間に弱かったから。ある出来事から歯車が崩れることになった。それはわかっていない。

「権力を持つ人は勝手だということだ。今は大臣じゃない。総理という位をもっている。」

子供すら捨ててまで守りたかったことだ。隠し子を殺した可能性があると思われる。

「引き取った親は金目当てだったということか。できのいい隠し子なら公表したかもしれない。でもできの悪い隠し子は殺してしまえと考えた。」

再生施設から抜け出すように指示された。金を渡すなどとうそを言っておけば必ず出てくると思うはずだ。口止め料を出すといったら。

「この事件は複雑に絡み合ったものだ。恨み、つらみとか簡単に語れるようなことじゃない。」

「死神が再び動きだすのを待つしかない。捜査一課が動いていない。」

3人の聞き込みすらできていなかった。鑑識は確実に動いてるのに対して。一課長と話し合ってみる必要がある。

智穏は一課長の元へ向かった。忙しそうなフリをしている。全ての指揮官をしているわけではないのに。

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