表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 実嵐
19/115

証拠の番人

雅也は潤紀の鑑識部屋に向かったが、いなかった。何処かへ行っている。踵を翻した。過去の事件のことも調べて欲しかった。

その頃、潤紀はストラップの製造会社に行った。何かの手がかりになるかもしれないと。

「おっさん。いるか?」

「なんなんだ。こんな時に。」

中年の男性が出てきた。会社の名前が刺繍されたつなぎを着ていた。蟹股だがどこかゆっくりだった。

「なんだ。コスモスのヒロじゃないか。吉崎さんから聞いたぞ。警察に入ったらしいな。なんか用か?」

ジッパーの袋を取り出した。少し焦げている。

「これってどこの養護施設ですかね。リストとか見れないかなって。」

「いいぞ。でもこれじゃわからないかもな。特徴がすべて消えてしまってる。」

リストを見せてもらった。沢山ある。毎年作られているものであるから。記念に渡される。出ていくときに貰う。捨てる人もいるらしい。

「これ、コスモスだと思うよ。ヒロたちがいたころのものかなって思うよ。凝ったデザインを頼まれはじめたころだし。」

「それならおっさん。リスト丸々もらっていい?」

「しょうがないな。けど沢山あるからやるよ。」

潤紀はおっさんに礼を言って去っていた。ホシを見つけることが果たしていいことなのか少し迷ってしまった。仲間に申し訳ない気持ちになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ