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  作者: 実嵐
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死の宣告

4人は別の部屋にいた。佐伯琢磨に見せるための証拠の映像の加工をしている。和翔は楽な仕事といってしまうほどだ。有名大学に出ていながら犯罪を生み出す学科として目をつけられることを何度もされてきた。欲しがった企業も背中を向けて避けていく。都合のいいことばかりを吐き出すのは見飽きたのだ。関係のないのだから。警察の仕事をして嘲笑ってやろうとしている。

「前のビルにはプロジェクターを置いてある。電源が入っているから大丈夫だ。ちゃんと見えることもわかっている。死神待ちかな。」

「これで終わるな。世間を騒がした事件が。」

「騒がしたんじゃない。騒いだだけだよ。必ず理由があるというのにテレビではわけのわからないのに説教めいたことしたって解決するはずはないよ。現にフリーアナウンサーが人質になっているだろう。うわべでいいことをしたと思ってもそう思わない人もいる。自分の都合ばかりいうのは子供と一緒だ。少しはわきまえたほうがいい。どうせ視聴者から逃げるくせに。」

フリーメールが入ってこないので行動をしないだけ。誰にも死神がいるのだ。知らぬ人間が多いだけだと思う。死神と名乗ったのは見えたことは都合の良いことばかりを行うのはいけないといっているのだ。相手の状況を知らずに周りに吐き出す。吐き気がするほど見えていない。自分しかいない世界へ行ってしまえ。それで解決する。

「死神は殺された佐伯海斗の復讐と沢山のことが含まれていると思う。養護施設を利用するだけして弱いと決めつけたこともあるように思うな。大学を出るような人もいるんだし。」

優唄もわかる部分があるのだ。借金が親にあるからということがいつもの間にか広まり子供の頃、遊んでもらえなかった。

「才能を見てもらえないのがずっとつらいんだよ。それの筆頭が佐伯琢磨だった。恨む奴等は探せば沢山出てくるはずさ。本人はね案外わかっていないことが多いんだよ。人に注意されても自分は違うと思って気にしなかったりするんだよ。馬鹿としか言えないよな。」

和翔の言葉にみな嘲笑った。人の言葉が通じないのは動物以下かもしれない。一方通行していると壁に囲まれて出口がなくなっている。自分が犯したことを見えないのは見えなくするのは都合の良いとしか言えない。世間はそう簡単に開放してくれない。自分の罪に対して自問自答しておくことの大切さが良くわかる。

「死神が動くとテレビ局が動く。別に金で操ってはいないから。あんな馬鹿げた真似はしないよ。」

金で解決するのはごく一部のことだと思う。そうとしか思えない。

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