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  作者: 実嵐
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正義とは

潤紀、雅也、和翔、優唄は特殊犯罪課にいた。智穏は資料室にいる。調べ事があるといってこもっているのだろう。和翔のパソコンにある反応があった。来客があったというのだ。

「一課長だ。入れるぞ。」

許可をするのは彼のパソコンでできる。4人でいることの何気ない不信感をもってはいけないと思った。扉の開く音がいい音であると思う。

「相宮は何処にいるんだ?」

「資料室です。調べものをしているみたいですよ。」

一課長はソファに座った。何処か見ることのないほど丁寧に座っている。気持ちが違うのは感じてしまうのを無視はできなかった。

「相宮がこの事件を軽く思っていないのは知っている。だから署長を逮捕した。2係も関与しているとして公安に逮捕してもらった。俺もこの事件が済み次第、自首するつもりだ。君たちを見ていると無駄な労力を使ったと思った。うわべの正義感なんていらない。裏切ってきたのにのうのうと悪くないと発言するのはいけない。政治家も警察も正しい道を歩いていくしかないんだ。」

政治家は思い通りにならないと切れたりするのは子供と一緒の行為。警察は身内を守るのは守る相手を間違えていると思う。何故自分たちが悪いと思わずうわべの謝罪ばかりを繰り返すのだろう。反省をせずに繰り返す犯罪者と同罪だと思ってしまう。助けを見捨てるのが仕事ではない。見捨てると何が残るというのだ。飾りの情けない正義感しかないのなら辞めてしまえばいい。最後の砦が見捨てたら助けてもらえない。分かっていないから守ろうとするのだ。組織を語る前に大切なことを守るのがいい。それは権威ではない。くだらないことに時間を割くことは許されない。金や権威に目がくらむのは初心をあっさり忘れてしまい、色に染まるからだ。誰かが声を上げればいい。邪魔もの扱いされようとそれが正しいことだと見せるのがいいのだ。

「智穏は警察をやめるのかな?親父。あいつはな、親の事件しか見てなかったわけじゃないんだよ。過去の事件を解決して言われる事件も解決した。仕事をしただけかもしれないけどあいつはわかってもらえなかった親の無念さを伝えようとしたんだ。」

潤紀は語り掛ける声は優しくどこか消えてしまいそうな声だった。気持ちを変えたのは間違いなく相宮智穏だと宣言しているようだった。

「バラバラだった仲間をまとめたのは智穏です。これ以上嘆くような行動はこりごりなんですよ。」

決意はある。助けを求めるものに手を必ず差し伸べるのがいい。無視をするのは無責任な奴の行動だと。

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