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  作者: 実嵐
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花火

智穏は窓に映る鏡無き世の中を眺めていた。止まることのない動く機械を見ているのだ。明かりが照らしているのは一体何なのだろうか。悪夢を見せるためなのだろうか。大人が吐き出す無責任な言葉は情けないと思ってしまう。

「智穏、佐伯琢磨が死神に会うことを決意した。テレビで言ったらしい。国会でも叩かれるしマスコミに叩かれるのが嫌だったのだろう。」

「佐伯の言葉は重さがないから心配だ。死神を挑発してしまうかもしれない。捜査一課にも協力を得てくれないか。」

雅也は頷いた。外は気づかないうちに暗くなっていた。彼の見つめる目は責任感で渦巻いていた。雅也は紙を渡した。

「秘書は完全にこちらに寝返っている。佐伯とっては変えて災難に遭ったとしか思えない。長谷はまだ少しだけでも信じていたのに殺されたからわかってしまったんだろうな。」

「データは?」

「ばっちりわかりにくいところに隠してあった。さすが、一緒にいるだけあってみないようなところとかしっかり知ってる。頼んでいたデータだったから裏付けになる。」

和翔が窓の影に映った。話を聞いていたのだろう。まぶしいくらいの笑顔を見せている。いいことがあったのだろう。

「テレビ局と連携をしようと思って話したらすぐ頷いてくれた。」

「テレビをネタにして話させようということか?」

「違うよ。隠し撮りをしてもらって内容を筒抜けにしてしまおうということ。嘘を語ったら国民から叩かれる。」

最低限のことはしなければいけないと思った。大人は若者を批判する。そんな価値あるのだろうか。大人を見て育った子供だ。批判するなら自分たちにしろと思ってしまう。形成する場面に大人がいるのだ。自分の行動に責任がもってないくせに一人前に批判をするべきではない。若者を作り上げる立場の人が逃げる。そこから何を学べばいい?今の若者は・・・とか嘆くのは一番情けない話を語りだしているのだと思う。

「佐伯琢磨は反省すると思うか?」

「しないよ。くだらないことと思っているかもしれないからね。くだらないことをしておきながら反省しなかったら質が悪い。都合のいいように回転させるといっていたから優唄に話してもらえればいいな。」

マッピングのようにビルの壁に証拠を出す予定であることも聞いた。的から外れてもいい。悪い奴が総理大臣を語っていたということがわかってもらえれば十分だから。

「用意は始めておくからな。」

人殺しが反省もなく金をもらっていると知ったら怒りの花火が打ちあがるだろう。散ることは会っても火花は1人の人間を狙うだろうか?複数になってしまうのだろうか?そしてマスコミのエサになってしまうのだろうか?

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