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  作者: 実嵐
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政治家の自己理論

佐伯琢磨は国会に足を進めていた。廊下には沢山のマスコミがいた。死神との関係性についての話を耳元で空論を言っているように思えた。秘書はここには来ないことはよく知っている。

「総理、貴方が殺人に関わっているとマスコミでは報道されています。それについてはどう思いますか?あと、国民を見殺しにしたことについても語ってください。」

野党の党首は顔を赤くしながら言った。死神の事件の時の行動は新聞で垂れ流しにされているのだから。逃げることは困難を増す。

「私は死神と名乗っている人物について知りません。分かりません。死神とは関わっていません。国民を見殺しになどしていません。」

佐伯はどすんと音を立てているように座っている。テレビ中継されていることを忘れてしまった。

「けれど、総理はわかっていないかもしれませんが、警察は貴方が別のところで関与していることがわかっています。証拠もあるはずです。人殺し同然の総理がいることが間違っているように思えます。」

周りのヤジがうるさく言っていた。辞任は無責任な行為だともとれるような発言も混じっていた。与党の人間も関わってこなくなった。孤独な闘いだと思った。会議でも発言する度、影で笑い声が薄らと聞こえている。馬鹿にされていると思っている。

「私が人を殺したという証拠は何処にもありません。何もありません。ですから、人殺しではありません。」

周りから浮いた状態ではあるが発言をするしかない。選択肢しかない。見えない圧が押し迫っているようだった。ニュースの話ではもう少ししたら内閣不信任案を出すとか噂が流れている。弾劾裁判にかけることも計画として入っているらしい。薄い会話しかしてこなかったがどこかで確信を持つことができる発言をしていた。この国は何時から歯車が狂い始めたのだろう。一方的な案が強引に通る。すっぺらい話で納得をするのはおかしいことなのだ。数字の圧だけではなく、金をばらまいて都合よくしてしまう。果たしてそれは正しいのだろうか。簡単にやめてしまっていいのだろうか。意義を唱えないのがバカに見える。国民のためを考えたことは数えるほどしかないだろう。ほとんどは自分のために動いているのが本当だろう。建前は良いことした顔をしているが、遠くの望遠鏡で覗いたとき悪事しか見当たらないのだろう。政治家とは屑がする仕事だ。貢献をしたこともないのに借金だけを増やしていく。ならば、自腹で国の借金を返せばいい。政策を考えて実行するのは国会議員だから。無駄遣いするのなら別のことに利用してほしい。それは空想だろうか。

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