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  作者: 実嵐
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大臣の放棄

優唄は死神に対してきちんと対応しない総理大臣もどきに苛立ちをもっていた。何もかも済んでからでなければ動かない。政治家とはそういうものかもしれないと思った。過去の戦争を起こしたのは政治家だ。貪欲でバカな政治家がやってのけたことだ。自分たちは戦場へ行くことはなく、展望台で眺めているだけ。ことの発端は誰だと思っているのか。戦争になったら今度こそは政治家にいの一番に行ってもらおう。殺人鬼と変わらない人達の集団であるのは間違いないのだから。

「智穏、署長に話したのか?死神のこと。佐伯琢磨が狙いだって。」

「いったさ。プライドの塊しかない硬い頭に響いたかどうかは謎だけど。伝わったとしても佐伯は動かない。人の死でぶれるような人間じゃない。感情のないアンドロイドのようだ。」

彼は死と向き合ってきたのはいくつあるだろう。大切な人ばかりを亡くしてしまった。心にも傷を深くつけられてしまった。

「佐伯琢磨が居座ることは国とっても危険だ。偉そうにしているだけで何もないんだよ。外交だって散々失敗している。外交する大臣の所為みたいな言い方ばかり垂れ流ししているけど。国民は呆れているんだよ。やることなすこと責任を持つことなく擦り付け合いをしているから。」

何もかも誰かの所為にしていればことが済むと考えが嫌いだ。自分より偉い人には犬のようにしっぽを振り続けている。与えてもらえると勘違いしているのだろうか。

「アナウンサー殺されるな。もう批判からは逃げられなくしてしまおうか。」

「死神が動かないと爆弾を仕掛けたりして。それはね、あまりにも防ぐこともできないものだよ。」

「本人を狙うということか。」

「そう。国会って見学ができるだろう。していないときって。使っているとテレビ中継するから仕掛けるだけでことが済む。」

行動しないといけないときに全く行動しない。余計なことには動き回る。都合よく動くのは、卑怯だと思う。企業を経営しているわけではない。たとえ都合が悪いことがあっても目を背けるのはいけない。前にあるいくつかの分かれ道を選ぶことしかない。でも疲れたら止まったり振り返ってみてもいい。けど、動かずにいるのは何もことは進まない。悪くなるかもしれない。あがいてもがいているほうがかっこいいと思う。いいことばかりを栄養剤として得ていると悪いことも見えてこなくなる。加減がある。どれに対しても。うまい言葉ほど裏には悪の塊だ。盲目は対応するのは耳だけだから。

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