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世界を憎み、そして愛する  作者: 藤宮 あゆむ
~プロローク~ 
1/6

1

ジュリエット、たとえこの先立場が変わろうとも僕たちはずっと友達だよ。くだらない貴族の争いを僕達で終われせよう。


そして、一緒にこの国を、そしてアンを守っていこう。


ジュリー、もし僕が… 僕がいつか道を踏み外す時がきたらその時は…


----------------------------------------

目が覚める。おそらく高いであろうベットから、上体だけを起こし時間を確認する。ああ、時刻は7時15分。


ああ、もうこんな時間か、少し寝すぎたか。

これだと日課の読書はできそうにないな。


彼女は寝ぼけまざしにそう思いながら、起き上がり身支度をした。


ジュリエット・ファン・フォンティーヌはアメリア王国の四大公爵家、フォンティーヌ家の令嬢で、今は王国でも優秀な貴族しかいけないセント・トイルリー魔術学校に入っている。


トイルリー魔術学校は国内でもトップの学校で、優秀な学生を排出している、超名門である。

彼女はそこに在籍し最高学年になったばかりだ。


窓の外に目をやる。陽気な日差しと、美しい木々、小鳥たちがさえずり、湖は太陽に反射しキラキラしている。

非常に春らしい景色がそこには広がっている。

それとは対照的にジュリエットの心はまだ寒く暗い。



彼女は、成績優秀で座学に関しては、いつも学年3位以内にははいり、あのクレイグに一度か2度、いや4回だ、、、


買ったこともあり、実体魔術もまあ、悪くない。というか、かなりいい。

容姿は自分でも言うのあれだが、いいほうだと思う。今まで何度も告白されたし…

まあ、恋愛などしている場合じゃないので全員振ったけど。


太ってはいないし、胸の大きなも…平均だ。

顔はどちらかと言うと童顔だが、自慢の桃色の髪は彼女を、妖美に感じさせる。

背は平均よりすこし低いが、むしろそれは相手に圧迫感を与えず、態度のでかい彼女にとってはちょうどいいぐらいである。


地位はいうまでもない。性格は悪くないと思う。

と自分では思っているが、これが本当なのかはこれからわかることである。


そんな彼女には一つ、致命的な弱点がある。

それは、属性魔術のセンスがからっきしないことだった。


もう17歳になるのにもかかわらず、彼女は自分の属性魔法がまだ覚醒していなかった。

ジュリエットはため息をつきながら、みんなが仲良しだった頃に習ったことを思い出す。


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