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プロローグ
手直ししつつアップしていきます。不定期になりますが、お付き合い頂ければ幸いです。
明日がどうなるかなんて、誰にも分からない。
当たり前の事だけど――わたしは理解してなかった。
明日も、明後日も、一年後も。ずっと同じ日が続くんだって思ってた。
ご飯を作って、掃除をして、洗濯して。
お楽しみの時間は、寝る前の読書。
おばば様の嫌味とか近所の子の嫌がらせは辛いけど、雷翔っていう強い味方がいる。
夢だってある。
おばば様のお手伝いをする事。
『お前がいてくれてよかった』
そんな風に言ってもらう事。
そんな小さい世界の中で、ほとんどの人と関わらずに生きていく。そう思ってた。
――そんな確証、どこにもなかったのに。