1/7
遭遇―そして逃走
どうか宜しく。
俺はごくごく普通の高校生。
普通に学校に通い
普通に恋し、普通に失恋し
普通に努力し、普通に挫折し
普通に夢を見、普通に諦める
普通の学校生活を過ごすはずだった。
なのになんだこいつらは..
俺は普通に下校し、コンビニに寄っていた。
週刊誌と飲み物を買って出ようとしたのだが..
ウィーーン――――。
そんな音とともにウィンドウが開く。
そこから俺の眼に映るのは緑の生き物。
おいおいおい..ちょっと待ってくれ。
なんでこんなとこにいるんだよ。
俺は不信感と未知への期待感を募らせた。
未知の生物。
そいつはデザートの棚に行き
デザートをカゴに..1..2..3..4..5....
それからはめんどくさくなって数えるのを止めた。
無数のデザートをレジへ。
「お会計はこちらになります。」
と店員さんの声が響くと
どうやらようやくこちらの視線に気づいたようで..
ハッとして驚いた顔をしてから
少し間を置き
........逃げた。
「あ...」