ばいばい。
よく笑うと思ってたら、ぼろぼろ泣き出したり。
泣き出したと思ったら、気がついたら笑ってる。
そんなころころお天気が変わる君を見てるのが僕の楽しみだった。
そんな君が死んだのはよく晴れた初夏でした。
通夜の日は、物凄い大雨で会場に着くまでのみんなの足と肩を存分に濡らしました。
通夜は君と仲の良かったたくさんの人が来ました。
みんな泣いていました。
どうして死んだのかと、泣きじゃくっている女の子もいました。
「きみは、私が死んだら悲しんでくれる?」
きみが亡くなる数日前、きみは困り顔で僕に聞きました。
そんなことを言われた僕はすぐに悲しむよ、と返しました。
その時、きみが何を考えていたのかわからないし、どんな回答を求めていたのかもわかりません。
僕は、きみが欲しい回答を言えたのでしょうか。
置いて行かれた僕としては
もうきみに答えを聞くこともできないし
きみが死ぬことをも、もう止めれない。
かえっておいでよ、とはもう言えません。