夏色の季節の中で、君は
夏色の季節の中で
君は楽しそうだった
煉瓦倉庫の間を
港からのそよ風に吹かれ
眩しい日差しの中
日傘をさして。
少し先を行っては
いたずらな笑みを浮かべ
振り返る。
8ミリカメラを持ちながら
あとを追う僕
映写機の中で映る君は
笑顔もいきいきしてる、
そして、気のせいか、どことなく
自慢げにみえる
やはり、映写機から
映し出された君にしか
会えないから、凄く寂しい
そして、またこうやって
一人会いにきた
夏色の季節の中で
君は楽しそうに
永遠に輝く