紅朱同赤 参 その3
あれは自分が纏う炎より、熱い。
連続で受けると、ヤバい。
「、、、かめ~~~ぇ、波ッ!」
「、、、サン!」
ほぼ同時だった。
ナベアツの火球と、ビッグさんの火球。
二つのエネルギーがすれ違う。
コーデュロイが、波動を上げる。
ビッグさんの火球に対し、纏う炎の温度を上げる。
腰を屈め、身体の前で腕をクロスして防御。
「ぐっ、、、!!」
耐えた。
耐えたが、、、衝撃がさっきより大きい。
そして、さっきより熱い。
――これ多分、火傷した。それより腕が、もうヤバい、、、
差を、感じた。
同時に、コーデュロイはもっとヤバい事に気付いてしまった。
ナベアツの出した火の玉が、アイドル顔=ハイドロハイドの前で蒸発したのを見たからだ。
炎が、白煙を出して消えた。
蒸発と言うのが、合ってると思う。
振り返った。
ナベアツも、顔が固まっていた。
ヤバいと、、、。
そのナベアツの顔が、苦悶に歪んだ。
「どした?」
喉を、掻いた。
あれ? と言う顔をしたまま、自分の喉を掻き毟る。
「あ、熱いねん、、、」
「は?」
「喉が、、、」
「のど?」
「息吸うたら、喉が熱うなんねん、、、?!」
意味が解らなかった。
――!!
向き直った。
ハイドロハイドに、、、!?
ハイドロハイドが、自分たちに向けて右手を伸ばしている!!
――ナベアツにかっ?!
それを見たコーデュロイは、これは何らかの攻撃だと判断した。
「退れ!」
言われて即座に、身体が反応。
ナベアツは、後ろへ大きく跳んだ。
「!」
喉の焼ける感覚が、薄れた。
「おっと~。勘が良えやん、あのロン毛」
ビッグさんが笑う。
ハイドロハイドは一度笑顔をビッグさんに見せると、今度はコーデュロイに笑いかけてきた。
「!」
――オレに、攻撃か?
逃げようとしたが、足を止める。
足を止めて、ハイドロハイドを見た。
――チャンスか?
何をされたかが解らない。
それが、一番怖い。
対処出来ないからだ。




