表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 四の章
91/192

紅朱同赤 弐 その3

 結局、高岡が自分で女を連れ戻したらしい。


 アホだ。


 オレなら、殺している。

 最低でも売り飛ばしている。

 持ってるだけで危険な存在になってるのに、それに気付かない。


 リーダーの(うつわ)じゃ無い。

 そのくせ、下に付いてるモノは優秀だ。


 二人のEG使い、“タンク”と“ビートイット”。

 それに暴走族上がりの元空手家、近藤。

 こいつらは使える。

 そして最後に、オレも含めて、、、。


 と()(くく)るのが、佐山の思考。

 これだけのメンバーが(そろ)ってるのに、チーム内で出世しない。

 これは完全に、高岡の所為(せい)だと思ってる。

 コイツが、アホだからだと思ってる。


 その思考が始まると、信じられないくらいイライラする。

 せめてもう少し高岡に根性があったら、三織がサイラーにしているように(あやつ)って出世させられるのに、、、。


 この高岡(オトコ)は、イザという時に尻込(しりご)みする。

 ビビる。

 女に走る。


 ――クソが!


 佐山は、歯軋(はぎし)りする。

 ホントに()らないと思った。

 かと言って表立って追い出すような事をすると佐山自身が孤立し、反対に追い出される可能性が高くなる。


 そこで、三織に頼んだ。

 今度の作戦、モータルフラワーの追い込みを、()()にやらせてくれと。

 ()()()()()が追い込むと売り込んだ。


 佐山の頭のシナリオでは、最悪高岡が飛んでも残りの三人を使えば誘い出すことは出来る。

 その代わり、三人は死ぬ。

 一番良いのは高岡に登場して貰うが、結局モータルフラワーに殺されるってヤツ。


 そうすれば名誉の死ってやつで、このグループは高岡のグループナンバーツー、この佐山が引き継ぐ。

 EG使いの二人も、そのまま持っていられる。

 万々歳だ。


 佐山の願いを、三織は聞いてくれた。

 裏で上手く誘導してくれた。

 だから集会の時、サイラーがこのクソ高岡ごときを指名して追立役(おいたてやく)抜擢(ばってき)したのだ。


 そして今日、今日がその日。

 まず、昼のうちに高岡の様子を見に行った。

 相変わらず、クセ~匂いのする部屋。

 ゴキゲン(うかが)いの話しをして、カンドー話しをして、高岡をやる気にさせる。


 軽く作戦を説明し、飯に行かせた。

 当然佐山も誘われたが、自分はチームのタンクたちと準備がまだまだ残ってると拒否。

 新しく入った新人中の新人を付けて、そいつに金も持たせて行かせた。


 高岡は佐山が身体を張ってモータルフラワーを()めると思っているが、佐山にすれば殺し合いはEG使い同士でやってくれと思っている。


 現場に行くのはEG使い、タンクとビートイットの二人と、ケンカだけが取り()の元空手家、近藤。

 オレのために頑張ってくれと、ホントに思う。


 いやマジで。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ