紅朱同赤 弐 その1
通天閣のモータルフラワー。
彼が纏めているチーム、ウォーカーズ。
そのメンバーがいつもの動物園外周の見廻りを行っているとき、敵対するチーム、天王寺のサイラー率いる蛇骨会のメンバーもすぐ近くに居た。
人数も、同じ三人。
場所は恵比寿交差点、シティハイム不夜城跡。
そこで待ち伏せを試みるのは、高岡のグループ。
だが正確には、この作戦を考え、実行させているのは佐山だ。
――アイツ多分死ぬな。ってか、死んでくれんと作戦台無しや
佐山の言うアイツとは、もちろん兄貴分である高岡のこと。
この蛇骨会に入ってスグに、何となく気に入られたから、何となく下に付いたのだが、、、想像してたよりショボい男の下に付いたもんだと後悔していた。
――EG使いのくせに!
佐山が元々結界内に入って来たのは、自分が社会不適合者だと自認してるからだ。
真面目に働くのが嫌。
楽に稼ぎたい。
自分のキライなヤツはゴミ。
全員ゴミ。
そんな思考なので、結界内でひとヤマ当てようと考えた。
なにせこの中は、警察が機能しない無法地帯。
力のあるEG使いが、多額のお供え物を頂けるらしい。
自分はEG使いじゃないが、強いヤツの下に付けばオイシイ思いを出来るに違いないと思った。
だから敢えて評判の悪い、サイラーのチームに入った。
評判は悪いが、完全実力主義と聞く。
何でも良いから他人より手柄を上げる事が出来れば、新米年齢関係なく上に行けると聞いた。
それこそ一攫千金。
目指すのは、それ。
それ以外、クソ。
、、、だったのだが。
入ってスグ分かった。
嘘だった。
――クソが!
実力主義では無い。
サイラーに気に入られるかどうかが、出世のカギだ。
かと言ってゴマをするだけだと、ただの使いっぱになる危険性がある。
それに自分みたいな“ぺーぺー”だと、大きな仕事をしてもサイラーの耳に届くころには自分の手柄ではなく兄貴分の手柄になってる。
よくある話しだ。
そう考えた佐山は、EG使いじゃないのにこの蛇骨会で出世している人物に接触する事を考えた。
トップじゃなく、ナンバーツー。
そこに取り入る。
三織優希。
もう、見た目からナンバーツーだ。




