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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 三の章
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稚知謀大 伍 その12

 佳穂は、自分をラッキーだと思えた。

 このEG使い(おとこ)を、味方だと信頼し始めていた。


 「ほんで大事な事やけど、EG使いってヤバいクラスになると、エレクトリック・ゴーストを呼び出して自分の子分にしとるヤツらが居てんねん」

 「へ~~」

 「術師の間で“式”って()われてるモンや。ほんでそれを使える(もん)の事を、EG使いの間で“式持ち”って言うねん。“使役者(しえきしゃ)”って言うヤツも居るけど、(おんな)じ意味や」


 モノアイの言い方で、これは茶化す場面ではないと感じた。


 「そいつらに()うたら、とにかく逃げぇ」

 「、、、え?」

 「とにかく、日本橋に来るまでは式持ちに()わんのを願うだけや」

 「声のトーンが、ちょーマジやん、、、」

 「知っといた方が()え情報やからな」

 「ま、そやろな」


 モノアイ、コホンと咳払い。


 「話しを戻そか」

 「怖いのんはええわ、、、」

 「情報やから、聞いとき」

 「はいはい」

 「EG使いが能力を使う大まかな流れとして、まず浮遊するEG波を体内に取り込む。それを自分の中でイコライズ、、、取り込んだ波動を()()()()()に変える」

 「あ、ちゃんと解り(やす)い言葉に変えてくれた」

 「佳穂ちゃんレベルw」

 「失礼!」

 「わはは。続きな、自分の波動に変えたら、()()()身体に纏うEG波の()()()()()んや。ここまでが戦闘準備。で、周りには自分用に変えたEG波があるので、それを使えば()()()()()()()()()。つまり、術が発動するってこっちゃ」

 「凄いな、、、」


 考えて、怖くなる。

 モノアイの言葉を要約すれば、想像したことを実現させる者。

 それが、EG使い。


 「あくまで、理屈はな」

 「理屈?」

 「そうや。ムリヤリ理屈に当てはめたら、そんな感じちゃうか~って話しや」


 佳穂、思案顔。


 「ムリヤリか、、、。ほんなら、創造しても出来ひんヤツも()るってこと?」

 「せや。(なん)でもそやろ?」

 「(なん)でも、、、?」

 「そうやんか、例えばスポーツでも車の運転でも。見て知ってても、それが自分に出来るかどうかは別問題。それがEG使いに成れるか成られへんかの差や」

 「な~る、、、」


 何となく解る気がしたが、そうなるとまたまた疑問が湧いて来る。


 「それで“差”が生れるって事は、術を使うヤツでも差が出るってこと?」

 「佳穂ちゃん、()えこと()うた」

 「え? ホンマ?」

 「ホンマやがな。今の質問な、料理で考えると(わか)(やす)いかもやな」

 「解り易いんやったら説明して」

 「(まか)さんかいな。例えば何かのレシピがあるとするやろ、それを三ツ星のシェフと料理もした事の無いヤツが同じレシピで同じ料理を作ったとしよ。どっちが美味いと思う?」


 これは、、、


 「スグ想像できるやろ?」


 その通りだ。




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