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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 三の章
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稚知謀大 伍 その10

 ホントにそんな事で良いのかと疑いの思いが、思わず口に出る。


 「そんなんで、ホンマに強くなれんの?」

 「なる。EG使いも、EG波を使った術師や。(ことわり)の原理は同じや」

 「アカン。難しい言葉!」

 「え~~~、火や水を出すのも、風や土を操るのも元の元は同じ。想像(イメージ)する事」


 「イメージ、、、」

 「せや。“こうなるんや”って脳で想像して、それがホンマになるって信じ切る()()()。それが“術”と付くモノの基本になんねん」

 「術、、、」

 「せや、魔術、妖術、幻術、法術、呪術とかやね。これらをする奴の事をまとめて術師や」

 「ほ~。術師、、、ね」

 「ほんだら自分を信じ切る力、その精神力は、どうやったら鍛えられる?」


 佳穂、ピンっと来る。


 「ははぁ~~ん。そこでさっきのセリフなんやね」

 「さすがスルドイ! 正解や。アスリートのように、肉体を鍛えれば()え。特に武術を使って鍛えれば、心身ともに鍛えられる。一石二鳥や」

 「なるほど」

 「しゃーから結界内で()われてる有名な言葉があってな、、、」

 「どんな?」

 「今から()うがな、耳の穴かっぽじいて聞きや」

 「フリ(・・)が長い」


 「高等な術師は高度な武術師」


 「、、、言われても、よう解らん」

 「オジサンの解説いるか?」

 「いるいる」

 「言葉の意味はな、スゴイ術師は凄くなるためにそれだけ心身ともに鍛えてる訳やから、当然ケンカも強いって意味や」


 ま、大きくは外れていない。


 「なるほどな~」


 一般社会にも、『文武両道』って言葉が有るくらいなんだからと、佳穂、なんとなく納得してみる。

 、、、ちょっとズレてるが、、、。


 「反対に、徹底的に精神だけを鍛えるタイプもおる。ホンマに坊さんみたいに滝に打たれたり山に籠ったり、自分で作った呪をず~っと何回も唱えて、集中力だけを永遠に鍛え続けよる」

 「あれ? 術って、自分で作ってええの?」

 「()えねんええねん」


 佳穂の反応を見て、うんちくを言い始めるモノアイ。


 「知らんか? 術を使う時の呪文てな、ホンマは何を言うても()えねんで」

 「んなアホな」

 「ホンマやがな。好きな歌うたいながら唱えんのが、本来めっちゃ集中出来んねんで」

 「ホンマにぃ?」

 「ただ効率を考えるとやな、使う術に関連のある言葉を並べた方が()えし効果も上がる」


 佳穂の反応が止まる。



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