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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 三の章
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稚知謀大 伍 その9

 表現のオモロイ()やなと、どんどん佳穂にハマり始める。


 「それそれ。僥倖のオッサンがな、一人の敵に向かって『喝!』言うたら、そいつ全身硬直しよんねん」

 「へぇ~、、、」

 「今度は敵が10人()るとしよ。その10人に向かって『喝!』言うたら、10人全員が全身硬直しよんねん」

 「ほほう!」

 「解る? 人数関係無いねん。その()()()()()()()すんねん」

 「今のんは、何となく解るわ」


 「反対にその能力が発動する場所からちょっとでもズレるとな、全く効かへんねん。場所に能力が発動する。コイツの事を“フィールダー”って言うねん」

 「また横文字、、、まぁでも、説明解り(やす)かったわ」

 「せやろ。説明してるモンがカシコやからのぉ!」

 「自分で言うか!」

 「ほんだら次にな、、、」

 「まだあんの?! 長っ!!」


 歩きながら()()る佳穂。

 爆笑するモノアイ。

 どうやら佳穂の動きを、どこかのモニターでしっかり捉えてるようだ。


 「EG使いってどうやったら強くなると思う?」

 「どうやったら、、、? え? 修行ってこと?」

 「わははは。やっぱ佳穂ちゃんオモロイな。EG使いの能力ってな、オレが思うに、アスリートと同じやねん」

 「はぁ、、、?」

 「何かの技を持ってるとするやろ、単純に火を出すでもええわ。それを鍛えるためには、やっぱ練習やねん。何回も何回もやれば上手く、()よ出せるようになるわ」


 「意外と単純」

 「せやで。でもいくら(はよ)う出せても、弱かったら意味ないやん?」

 「せやな」

 「その火力を上げよう思たら、佳穂ちゃんが言うた修行やないけど、鍛えなアカンねん」

 「それやん。どうやって?」

 「仮に佳穂ちゃんがEG使いに成ってもうたとしよ」

 「なんでやねん」

 「成ったとして、どうやって鍛えたら()えか解らん、やり方も知らん。教科書がある訳でもないし、ましてや教えてくれる師匠的な人が()るわけでもない」

 「ま、確かに、、、」

 「ほんなら、どうやって鍛える? 何を鍛える?」

 「、、、なんやろ」


 考えるが、答えに辿り着けない。


 「答えは単純、もっと強い火を出すっていう精神力や」

 「え? 精神論?」

 「すんごい集中力で、精神力を鋭く尖らせて行くんや。絶対に自分の火は強くなる。熱くなる。鉄も溶かす! って感じで、本気(マジ)で思うねん」

 「、、、え~~、、、」

 「集中して、集中して、揺るぎない精神力で火を出そうとすんねん」


 佳穂、疑心。




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