稚知謀大 伍 その8
人に伝えるのって、結構大変なんやと実感するモノアイ。
「難儀なやっちゃな~。で、さっき言うた“与える時に”、どれを使うかや」
「二つに分かれるんちゃうの? 五感って、五つあるやん」
「よう考えてみ。触る以外は、直接相手に触れんで良えねん」
頭の中で想像。
「、、、ホンマや!」
佳穂、ドびっくり!
モノアイ、ご満悦。
「で、与え方やねんけど、触れるってのはつまり、殴るって事や」
「出た。暴力!」
「相手に触れたら発動する。そんな術式やったら、戦ってる時に優しく触るか? ちゃうやろ? 同じ触れるんやったら、ついでに殴った方が効率ええやん?」
「ままま、そやね」
「ほんで触れずに与えるってのが、何かを見せたり、聞かせたり、匂いを嗅がせたり、食べ物を食べさせたりして、相手が反応したら発動する術式があんねん」
「その二種類か、、、」
「せや。これを、直接攻撃の“ダイレクター”と、間接攻撃の“インダイレクター”って言うねん」
「出た横文字。マジややこし」
「で、さらにやな、、、」
「えぇ~? まだあんの?」
カタい話しばかりだと、さすがに佳穂がブ~たれる。
「大事なトコや、メモっとけよ」
「はいはい」
それでも聞いといて損は無いんだろうなと、一応聞くのは聞く。
「対人に能力が発動するのが一般的やねんけど、たま~に全体的って言うか、場所や空間に能力を発揮するヤツが居んねん」
「う~~ん、解らん」
「1対1で戦おうが、100対1で戦おうが関係ないねん。対象が人やなくて、場所が能力の対象になるやつが居るって事やねんけど、、、」
「まだ解らん!」
頑として理解できないと主張。
佳穂、頑固w
「え~、、、どうしよ。何て説明しよ、、、」
「それを使ってるEG使い、知り合いに居らんの?」
「ナイス!」
「何が?」
「おったわ。有名人が」
「教えておしえて」
佳穂、以外に人をノせるのが上手い。
「四天王寺に僥倖って言うEG使いが居ってな、そいつの能力が“喝”って言うねん」
「かつ、、、?」
「坊さんがよう言う、アレや」
「ああ、怒ってんのか怒ってへんか解らんけど、大声出すヤツやな」
モノアイ、爆笑。




