稚知謀大 伍 その7
自慢したいのを我慢して話しを続ける。
「EG使いってな、100人居ったら、70人は火ぃの使い手やねん」
「え? 何で?」
「EG波と相関しあって素質のあるヤツがEG使いになんねんけどな、能力や特徴は感情と密接に関係してるから反応しやすいのは、どうしても怒りの感情やねんな」
「それが、、、火」
「カシコかしこ。佳穂ちゃん鋭いな」
「せやろ」
ちなみに、、、
これはあくまで日本人に火属性が多いってことだ。
他国では別の属性が7の割合になってたりするし、そもそも属性で分けない国の使い手も存在する。
モノアイが言ってるのは、日本で派生した術師の属性分布みたいなものだ。
「ほんで残りの30人が、他の属性に振り分けられる感じやな」
「なるほどやね」
「ほんでそっからまた、7:3の割合で、レアなEG使いが出てくんねん」
「レア?」
「せや。四神に属さん、けど四神から生まれる第五の神獣。英語で言うたら、フィフス・エレメントっちゅうやっちゃ!」
「なんかのヒーローかいな」
「ビールのキャラにもなってる神獣やねんけど、ま、この話しは一旦横に置いといて、、、」
「置くんかい!」
これもあくまでモノアイの想像の域を越えない話し。
あるルートで仕入れた情報を元に、自分なりに理由付けた説に過ぎない。
「伝えたいのんは、こっからや」
「長い前置きやったな、、、疲れるわ」
言いながら、佳穂の足取りは軽やかである。
そんな雰囲気を察知してか、モノアイも笑っていた。
「ははは。ええか、全部の術師、EG使いも含めて、そういう能力を使える者は二種類に分けらるっちゅう事を言いたかってん」
「二種類?」
「そう。EG使いでも霊能者でも精霊使いでも何でも、人を対象にした能力ってのが有ってな、それを相手に与える事で初めて、術として効力を発揮する。与えて、反応する。これが術で術式と呼ばれるモノの、基本やな」
「与える、、、?」
「せや、与えるって言うても、“良えもん”とは限らんからな」
「あ~、そう言う事、、、」
「しょーゆー事!」
「しょーもなっ!!」
思った通りにツッコんでくれる佳穂に、大満足。
モノアイ、ノリノリ。
「五感てあるやろ? 触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚のどれを、、、」
「いやいやカタイカタイ、ムズい言葉使わんとって。こっちは初心者やで」
「難いか? これは学校で習うと思うねんけど、、、まええか。人間の持ってる感覚ってのが、何かに触る、見る、聞く、匂いを嗅ぐ、美味しい不美味いの味の感覚が、人間が感じる五つの感覚や」
「そう。そんな感じで説明して」
――あぁ、言葉使いがカタくて難いってことか、、、
モノアイ、なるほど納得。




