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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 三の章
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稚知謀大 肆 その6

 怒りに任せると、手が赤くなった。

 、、、熱くなった。


 ――え、、、?


 火、だ。

 自分の手が、()()()()()

 たった一回の視聴で、トッポはEG使いになった。


 「、、、でさ~、なんでトッポさんはこのチームに入ったんすか?」


 声を掛けられ、トッポは意識を現実に引き戻された。

 前を歩く二人を見ているうちに、自分がEG使いになった時の事を何故か思い出していた。


 「何でやろ。よう解らんわ」


質問したカンジじゃなく、西下が笑って(こた)えた。


 「何やねんそれ、どこでも良かったって事か?」

 「そういう意味や無いんスけどね、、、」


 頭を搔くトッポ。

 カンジが、また聞いて来る。


 「ほんだら何スか? 別の意味あるんスか?」


 トッポは自分に能力が目覚め、はじめて結界に来た時の事を思い出していた。


 「意味あるんやとしたら、最初に矢部さんに()うたって事かな」


 カンジが首を(かし)げた。


 「矢部、、、さん?」

 「通天閣のモータルフラワー。本名、矢部さんや」


 答えたのは西下。

 ほ~、と感心するカンジ。


 ハピハピのライヴ映像、EG使いになった方は、まず連絡を! 

 って事でハピハピのアドレスが載ってる。

 ま、EG使いに成ったらなったで誰しも不安になる。

 冒頭の説明の時にも、ライヴ観てEG使いになった人に安心して相談しにおいでって感じの説明があった。


 トッポもメモを控えはしたが、全部の信頼は置けなかった。

 でも、、、だ。

 一人で解決策なんか浮かばない。

 だからトッポはEG使いになった次の日、すぐに結界を目指し、入った。


 意識なく来たのが、通天閣だった。


 そこで、商店街の代表と話してる矢部の姿を見た。

 ぼ~っと見ていた。

 見ていたら矢部がこちらを見て、眼が合った。

 眼が合ったら、笑顔で矢部が近づいてきた。


 ドギマギするトッポ。

 お構いなしに矢部が声を掛ける。


 「ジブン、EG使いやろ?」


 その声が、その時の顔が、雰囲気が、、、。

 その時に吹いた風が、トッポを安心させた。

 それが矢部のチーム、ウォーカーズに入った理由だ。


 「何か矢部さん、、、カッコ良かってん」


 そう言って、トッポが笑う。

 そうかそうか、と西下も笑った。

 カンジも意味は解らなかったが、取り敢えず笑った。



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