稚知謀大 肆 その5
自分がEG使いに成ったのは、ついこの間。
本来、後天的にEG使いに成るのには『七つの大罪ソフト』が必要と言われてるが、そんな事を無視したブっ飛んだEG使いが現れた。
EGユーチューバー、ハピハピだ。
本当に、観たのは偶然。
ユーチューバーなのに、彼のチャンネルは存在しない。
巡り会うかどうかは、その時の精神状態、意識、運による。
幸運(?)にも彼と波動が合った時、“偶然”と言う“現象”でハピハピのライヴチャンネルが映し出される。
ハピハピが、『七つの大罪ソフト』を実行するライヴ映像だ。
その映像に、ハピハピの波動に上手くリンク出来た者は、観てるだけでソフトを実行した経験値が得られる。
とんでもない能力だ。
ブっ飛んでる。
極レアな能力。
ライヴの前に、ちょっとした説明があった。
七つの大罪ソフトは、モノアイから黙って頂いたもの。
言わば、伝説版。
正規版が、今や“WEB神”と成ったスードラのオリジナルバージョン。
そっちじゃなくてあの“レプリック”がコピーした方が、伝説版と呼ばれている。
速水颯太がEG使いに成ったのは、レプリックのコピーバージョン。
それで、あれだけの能力者になった。
世界に誇る、この巨大結界を創ったのだ。
これは興奮せずには居られない。
さらに説明によると、ソフトを実行する七つの試練。
それのどこで能力が発揮し始めるかは個人差があると、、、。
そういう説明をハピハピがしている段階で、トッポは動画から目が離せなくなっていた。
ハピハピのライヴが始まる。
直視出来ない映像が流れる。
なのに、興奮する。
今日、このライヴに何人の視聴者が居るのか、そしてその中でも目を逸らさずに見れた者は何人居るのか、、、。
――オレは、、、!
トッポの瞳孔が極限まで開く。
――オレは!
気付いていないが、トッポは勃起している。
――オレは!!!!!!
終わりは、呆気なく来る。
バイバイと、赤く染まった手を振っている。
ハピハピの笑顔で、配信は終わった。
――終わり、、、?
何とも消化不良。
もっと興奮していたい。
何故か怒りが、感情を占めた。




