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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 三の章
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稚知謀大 参 その1

 またタバコの火ぃ、自分に押し付けてん。

 何回も、何回も、、、。

 熱ないん?

 いや熱いやろ。


 気持ち悪っ。

 キモ。


 嫌やわ。

 コイツのどこ好きやってんやろ。

 吐き気する。

 なんで好きになってんやろ。

 分からんようなったわ。


 左手の甲、、、肘までブツブツやん。

 ヒフ、ただれまくってんやん。

 しゃーのに、またタバコ押し付けてん。

 ひとくち吸うたんびに、腕に押し付けてる。


 キモ。


 変なニオイすんねん、、、。

 これ、腕とか手の甲とかの焼けるニオイや。

 めっちゃ嫌や。


 絶対こっち見んといてや。

 絶対呼ばんといてや。


 そっち行きたないわー。

 イラついたら呼びよんねん。

 なんか知らんけど、、、。


 呼ばれたら行くねんけどな。

 行かなどつかれるし、、、。


 行ってもどつかれる時もあるけど、行かな絶対どつかれるってか間違いなくどつかれる。

 変に優しい時もあるんやけど、それはそれでキショい。

 甘えるというか、ネコナデ声で身体じゅう舐めてきよる。


 キモ。


 ほんで、あたしの上で汗かきながら泣きよる。

 全然気持ち()うないわ。


 むこうも気持ち良うしてやろなんて絶対思てない。

 何かから逃げるみたいに腰振ってるだけや。


 ほんで泣きよる。

 キショいねん。


 自分だけイったら、身体丸めて震えよる。

 なんやろ。

 逃げられへんもんから、逃げたいんやろと思う。

 しゃーから震えてんねんやろな。


 あぁ、なんや。

 この男、怖いねんやん。


 怖いから、あたしの事どつきよんねんな。

 自分の言うこと聞く弱いやつ見つけたら、どつきよんねんな。


 そう言うたら、後輩ってか子分みたいな佐山くんのことも、ようどついとるな。

 あたしにはパー多いけど、佐山くんにはグーの方が多いな。

 デカいから、グーでどつかれたら痛いやろな。


 いやいや、あたしもグーでどつかれた時あるわ。

 思い出したわ。

 めっちゃ痛かったわ!


 女どつくんて、考えたらめっちゃキショいやん!

 何でこんなやつ、好きになったんやろ。

 今消したとこやのに、またタバコに火ぃつけた。


 キモ。


 灰、ベッドに落とさんといてや。

 って、もう灰皿いっぱいやん!


 おしっこって言うてトイレ行ってこっちの部屋に逃げてきたけど、もう呼ばんといてや。

 奥の部屋、行きたないわ。

 ひとりで震えといてや。

 呼ばんでえぇで。

 どつかれんのも、舐められんのも嫌やわ。


 どっちもキショいねん。


 嫌やわ。

 助けて。


 お姉ちゃん、助けて。



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