表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 三の章
39/189

稚知謀大 壱 その2

 言葉通りの意味を、頭で理解させる。

 喧嘩がどんどん大きくなって、それが受話器の声が言う戦争になるのだろうとは想像できる。

 理屈として理解はできる。


 ――でも、、、


 そんなことで、本当に殺し合いに発展するのだろうか?


 「ホンマに? マジで?」


 素直に聞いていた。


 「ホンマやがな。メモっとけメモっとけ」

 「あ、ペン無いわ、、、」

 「真面目(マジメ)か! ホンマにメモらんでえぇねん!」


 佳穂の疑問は続く。


 「何でそんな事になってんの?」

 「話し(なご)うなるで」

 「(みじ)こして」

 「わかった解った。でもホンマその前にそのスマホの電源落とさなアカンわ。居所すぐバレる。えぇか、今から言うトコに行き。段取(だんど)っとくわ」

 「え? 何で?」


 小さい子供に言い聞かすよう、ゴキゲンな声は少し真面目モードになった。


 「夕方過ぎたらエレクトリック・ゴーストがウヨウヨしだしよる。小さいエレクトリック・ゴーストって、いたずらが好きで何でか半導体見つけたらスグにちょっかい出してきて悪さしよるんや」

 「? 半導体って、、、?」

 「電化製品の中に今や絶対入ってるモンや」

 「へぇ~」


 佳穂は電話の声が何を言いたいのかが、半分も解らなかった。

 それでも、声は質問にちゃんと答えてくれてるという事は、何となく感じることが出来た。


 「しゃーから見てみぃ。車も慌てて結界内から出て行っとるやろ」


 確かに、言われて見れば、、、。

 視界に入る、車が無い。


 「うん、ホンマや。確かにもう走ってへんな」

 「今や車もバイクも電気制御付いとるからな。走ってる最中にいたずらされてみい、マジで事故るからな」

 「マジで?」

 「マジや言うてるやろ、メモっとけメモっとけ」

 「(コワ)っ」

 「それにな、(なん)の細工もしてないスマホは結界内におるヤツラ、オレ以外のEG使いにとっても、佳穂ちゃん、簡単にアンタの居場所から会話から動画まで全部聞かれる観られる取られるやで」


 それは瞬間的に理解できた。

 何せ現に今、このご陽気でゴキゲンな知らない男とスマホを通して話しているのだから。

 それでも関西人は、絶対に言ってしまう言葉がある。


 「嘘やん!」


 佳穂も関西人。

 思わずそう言っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ