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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 二の章
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蝶舞山揺 肆 その2

 いったん冷静になろうと、李楠、ゆっくり聞く。


 「え? だから?」

 「モノアイとは敵対関係のようですが、実力は申し分ないし、我々の要求にも応えてくれるそうです」


 (ひる)まない部下。

 いや、だから何で嬉しそうなんだ?

 命令を遂行(すいこう)してないけど?

 それでイケてるって思ってんの?


 李楠、イライラ。


 でも、怒鳴っちゃイケナイ。

 怒鳴るのは、自分の低脳をさらけ出す行為。

 冷静に、冷静に、、、。


 「、、、システムは聞いて知ってるけど、本当にそいつが造ったの? モノアイと実力は遜色(そんしょく)無いって言ってるけど、本当? 誰が言ったの?」

 「、、、誰と言われても、、、」


 部下、急にモジモジ。

 ――オマエはモジモジ君かっ!


 一度脳内でツッコんで、冷静さを取り戻す。

 李楠(りなん)(つと)めて優しく、部下に言葉を掛ける。


 「本人が言ってるだけかも知れないわよ。ていうか、本当に本人なの? そもそもそんな人物、存在するの?」


 ちゃんと論理的に指摘したつもりの李楠だったが、反対にしたり顔をした部下に(さと)される。


 「え~っとぉ、、、疑えば、キリが無いですよ」

 ――そんな事は分かってんのよ! なんだオマエ!


 しかも大丈夫ですか? ってな顔で見て来る。


 ムキ~~!! っとイラッとしながら、それでも上司らしく平静を保つ健気(けなげ)な李楠。

 落ち着くために、頭の中で部下を三回殺した。


 ――ふぅ~~~~~、、、


 何とか怒りを(しず)め、冷静に言葉を吐き出した。


 「そんな事は分かってるの。確証が欲しいのよ。確証が」


 生意気に(あご)に手を当てて、思案顔を作る部下。


 「確証ですか、、、」

 ――二枚目か! 態度だけなっ!


 あまりにも腹が立ったので、もの凄く冷たい声で言ってやる。


 「そんなにソイツを推すなら、一度会ってみるか?」

 「誰がですか?」

 「オマエに決まってんだろ」

 「現場でですか?」

 「当たり前だ」

 「危険じゃないですか?」

 ――ムキ~~! んなことは分かってんだよっ!!


 コイツとの会話は、何かの修行か?

 前世の因縁か?

 いや、前々々世からの陰謀か?



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