策略謀略 陸 その5
李楠、鼻息荒れる。
「解かった。落ち着いてくれ」
――あ、いかんいかん、、、
つい興奮して、恥ずかしくも部下である駱嘉に注意された。
「続きを、、、」
「ぅおっほん。敵は、、、私たちを倒した敵は、あのオニヘイが来たと解ったらもう逃げ出していた。その答えは?!」
ビシッ! と駱嘉を指差していた。
「そりゃ、、、あの2人より強いエレクトリック・ゴーストだからだろう」
何を当たり前の事を、ってな顔で、李楠を見返す。
見返されて、テレる李楠。
ノリで駱嘉を指差したのを後悔、、、。
「そのポスには、載ってなかったんですか?」
范蘇円のくせに、良い質問だ。
「調べたよ。無かったよ。思うにポスには“EG使いが載っているモノ”であり、オニヘイを使役するEG使いが解らない限り、これには載らないだろう」
ふんふんと納得したのかしてないのか、范蘇円は小さく何度も頷く。
――態度悪っ
「こっからが本題なのだが、あの敵が逃げる時、こう言ったんだ。『EG波を消して、逃げよう』、、、とね」
主に駱嘉に向かって言っていた。
「、、、もしかして」
返事をしたのは、当然駱嘉。
范蘇円は、『?』顔。
李楠、何故だかしてやったり顔。
「多分そうだ。オニヘイはEG波に反応して、EG使いを狩るエレクトリック・ゴーストだ。だからアイツらは、あんなに慌てて波動を消して逃げたんだ」
「確かに、、、考えられなくも無い」
2人の会話を聞いて、遅まきながら范蘇円も理解できた。
理解出来たら、疑問が浮かぶ。
「じゃあ、私たちは、、、どうして?」
もっともな質問。
術師である駱嘉は、確立は少ないが狙われ無かったとしても納得は行くが、EG使いである范蘇円は確実に狙われる対象であっただろう。
その疑問を、李楠が解く。
「あの時、、、駱嘉は瀕死で能力なんて使えて無かったし、あなたはその駱嘉にしがみ付いてEG波をちっとも纏わせて無かったじゃない」
うぐっと、ちょっとバツが悪そうな顔をした范蘇円。
「オニヘイがEGを感知し、狩りに来た場所にEG使いが居ない。あの時私たちを一人ひとり確認してたのも、EG波を纏っているかどうか見定めていた行動だと思えば、その後何もせずに行ってしまった一連の行動に、辻褄が合うのよ」
確かに。
頷く駱嘉。
頷きながら、今度は駱嘉が質問。
「それで、どうしてソフマップなんば店跡地に戻るんだ?」
「オニヘイってのは、あの辺りに取り憑いてるエレクトリック・ゴーストなのよ」
「何でそう解るの?」
范蘇円、食い気味に聞く。
「オニヘイが来た時に敵が言った言葉は、『今?』って言ったの。それは時間に対する言葉。オニヘイが普段どこにいるか解らないのなら、あの時の言葉は場所を指す『此処に?』となるハズ」
ほほ~と、范蘇円、納得。
でも始めの質問の答えにはまだ辿り着いていない。




