策略謀略 陸 その2
急に声を上げたので、当然驚く。
「どうした?!」
駱嘉が起き上がろうとするので、慌てて止める。
「いやいや寝てろ、何でもない。ってか、ちょっと思い出してね」
「何を?」
「いいから寝てろって」
言い訳っぽく言いながら、李楠、自分にツッコむ。
――途中だったじゃん!
その通り、あの時ポスのデータを見てたが、途中で駱嘉に首根っこを掴まれてわちゃっとなってわちゃわちゃってしてたら見るのを忘れてた。
李楠は五十音順の索引から、りんごりんごを引く。
H N=りんごりんご
懸賞金=3,995万円
属 性=火
能 力=りんご爆弾4種類を出す
赤:手榴弾型
青:センサー型
黄:時限型
白:不明
式 =未確認
李楠、がっくしトホホ、、、。
首を前に項垂れる。
――しっかり書いてあんじゃん、、、もう少しちゃんと見てれば防げたのに、、、
あの時、りんごりんごが持っていたりんごは四つ。
赤いりんごが三つで、青が一つ。
解っていたのに、、、。
赤色とは違う青色だと見てたクセに、駱嘉に何も策を伝えないどころか手榴弾型と同じように斬り落とさせようとした。
そのせいで近付いた駱嘉の腕か、何かが、センサー型に引っ掛かった。
――お見事、、、
悔しさと同時、改めて李楠は、こう思った。
――このポスシステムって、使えるなぁ
ここまでしっかり情報が詰まってるとは、管理者と言う男、ホント嫌な性格だなと、、、。
ハッとしてグッと来た。
――マサカとは思うが、、、!
李楠は、“管理者”ってのを索引してみた。
、、、無かった。
――当然か、、、
自分が作ったものに、自分の弱点を書き記す訳もないかと納得。
――いや、そもそもアイツのHNは“管理者”か? 怪しいモンだ
放っておくと延々と一人で黙々と自問自答してそうな李楠に、駱嘉が怖ず々々と声を掛けた。
「り、李楠、、、」
今の李楠には声が遅れて聞こえるのだろうか、駱嘉が声を掛けてから2秒ほど経ってやっとそちらに顔を向けた。
「なんだ?」
「いつまでも此処に居られないだろう?」
駱嘉は、もう大丈夫だとアピって立ち上がった。
横から大丈夫? なんて范蘇円が支える。
――デキてるだろ!
李楠、鬼早でツッコむ。




