表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 六の章
185/192

策略謀略 陸 その1

 やはり直接ホテルに帰るより、李楠(りなん)は管理者と“商談”をした浪速日本橋郵便局にいったん戻る事にした。


 なにせ駱嘉(らくか)が血まみれだ。

 止血したい。


 駱嘉は大丈夫だと言い張るが、無理して帰って途中で他のEG使いに()いでもしたら、まず勝てない。

 戦闘系は駱嘉だけなんだから、、、。


 郵便局の扉は開いている。

 中に入って、壁際のウォーターサーバーに一番近いソファに駱嘉を寝かせた。

 水を飲ませるのと、身体をキレイにしてやれと范蘇円(はんそえん)に言う。

 これくらいしかできないだろう。

 半分パニックになってたのが、やっと(おさ)まったところだ。


 「さて、、、」


 腕をケガした時、管理者はどこから救急箱を持って来たのか?


 ――確かあっちの奥、、、


 と、李楠は顔を向ける。

 階段横の通路を、入っていった記憶がある。


 上にも下にも行ってない。

 見てた。

 その方向へ、李楠は行ってみる。


 「あ、、、」


 暗くて解らなかったが通路はまだまだ奥に続いていて、何かの部署のフロアだ。

 (ひら)けていて、机と椅子がたくさん並んでいる。


 ――スグ帰って来たよな、、、


 いったん消えた管理者が再度自分たちの前に現れるまで、そんなに時間は掛かって無い。

 つまり近くに救急箱とか、そういうものが置いてある場所があるんだ。


 「!」


 半開きの戸棚を見つけた。

 迷わずそこへ。

 開けた。


 「大熱門(おおあたり)!」


 管理者からあの時貰った救急箱と同じタイプのモノが、あと2個あった。

 両方持って、駱嘉の所へ戻る。

 少し落ち着きを取り戻したのか范蘇円は泣き()み、駱嘉はもう上半身を起こしていた。


 「大丈夫なのか?」

 「あぁ、スマン。不覚だった」


 ――それは私だろう


 あのりんごの色が違っていた事に、気付いていた。

 指令をする立場の人間なら、あらゆる可能性を(かんが)みて行動させるべきだった。


 あの時の李楠は自身も戦闘に興奮して、思考が()()()()だった。

 いつもなら最悪の場面をベースに考えて行動するのに、理由もなく“勝てる”と思い込んでしまっていた。

 りんごりんごと言う女の、、、


 ――、、、りんごりんご?


 「あ!」


 思わず声を上げていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ