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カ・ル・マ! ~天王寺の変~(改訂版)  作者: 后 陸
天王寺の変 六の章
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策略謀略 伍 その5

 カンジの背中を数秒見つめ、トッポが振り返る。


 「西下さん!」


 叫んで、手招きするトッポ。

 肩に(かつ)いでいた、カンジが居ない。

 それだけで、瞬時に西下は理解した。


 向かって来た近藤に、大振りな蹴りを振り回す。

 当然、近藤は西下の蹴りを躱すが、当たると一発で大ダメージなので大袈裟に後ろに跳んで避ける。

 それで西下は、間合いを一拍取った。


 ――カンジを逃がすねんな


 それが良いと、西下も手招きされる方へ。

 カンジが逃げた反対側。

 天王寺小学校の校舎に向かう。

 それを見ていたタンクが、嬉しそうに口走る。


 「あれ、小学校逃げ込みよんな」


 超ラッキー。

 無言で走り出そうとする近藤を、タンクが止めた。


 「待て待て! 先に連絡や!」


 タンクは佐山に電話を入れた。

 なんたって佐山は始めに、動物園を超えた辺りで連絡をくれと言われていた。


 『なんやったら小学校まで引き込んでくれてええぞ』


 なんて無理な注文を付けられたが、ウォーカーズのヤツらは自分からその小学校に逃げ込む気だ。


 「超々ラッキー!」


 ビートイットが『?』の顔をしたが、タンクは上機嫌でスマホを掛けているところだった。

 佐山に繋がる。


 「上出来や。追い込むだけで、無理すんなや。勝ってもな、生きて勝利ってもんを味あわれへんかったら意味ないからな」

 「そのへん、了解です~~」


 佐山の考えを一番理解しているタンクは、ゆっくり歩きながら小学校へ向かう事にした。

 連絡を受けた佐山は、すぐさま高岡に伝える。


 「ウォーカーズを、こっちに引き込みました! 天王寺小学校です! 25号線から追い込んでますんで、高岡さんはそっちから小学校行ってもらえませんか」

 「モータルフラワーは居てんのか?」


 ――第一声がそれか?! クソがっ!


 「(あと)から来ます!」


 ――多分な!


 「小学校に()るんは何人(なんにん)や?」


 ――しょーもない事聞いてんと(はよ)ぅ行けや! クソがっ!!


 「3人です」

 「そうか、、、」


 受話器の向こうで、高岡が立ち上がる気配がする。


 「小学校やな。ようやった、佐山」

 「任せましたよ! お願いします!」


 ――お願い、死んで来て~~~www


 佐山は自分の演技に満足し、ガラケーを切った。

 そしてスグ、三織の伝番を押した。



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